・自衛隊で中学校が職場体験

台12旅団部隊章中信地方の中学校が、職場体験で陸上自衛隊松本駐屯地を体験先にしています。
軍隊を職場体験に選択する教育者の見識が疑われます。


長野県教委によると、「県内の中学校が自衛隊で職場体験をした例は聞いたことがない」。
同駐屯地は「武器に触るなど危険なことはさせていない」としている。


9月上旬に約60カ所で職場体験を予定する同校では、男子5人が同駐屯地で体験する。
教育委員会が受け入れ先を募集したところ、同駐屯地に勤務する保護者の紹介で駐屯地が応じた。


自衛隊は、軍隊です。
軍隊体験を中学校の授業に組み入れることは、社会的に問題があると思います。


極端な対極的職場として「合法的な暴力団」に、暴力団組員の保護者の紹介があったとして、子供を行かせることに同意できる人は少ないだろう。
自衛隊憲法上の存在があいまいで、社会通念上、教育対象とするには問題があると考える人が少なくないはず。


暴力団と軍隊を比較するのは不謹慎かもしれないが、人の命を奪ってでも他を制することを目的とする点では共通する。
殺戮能力としては、自衛隊暴力団とは比較にならないほどに強力だ。


松本駐屯地のHPでは、
「精強山岳部隊として全自衛隊に名声を博しております。」
と、自己紹介しているほどの部隊です。


体験内容が直接武器に結びつくものではなくても、軍事行動の一端を体験させる内容となっていることに危惧を覚える。
自衛隊が災害援助に役立っていることと、この問題は切り離して考える必要があると思います。