・田中康夫と語ったかい?

田中康夫・前長野県知事と話をする機会がありました。
県民有志主催の「田中康夫さんと語ろう」会です。


新党日本の党員でもなく、ヤッシーファンでもありませんが、長野県に政治基盤の一部を据えている田中・新党日本党首がどのように語るのか、非常に興味があったので、関係者に同行させてもらいます。


会場は、ホテル信濃路(長野市)。
思っていたよりも人は少なく、百人前後のようです。
田中氏の国政報告が前段にあって、会場を変えて昼食パーティー


簡単なスピーチの後は、田中氏がテーブルを回るのですが、ほとんどが記念撮影のご婦人方によって占領されてしまいます。
難しい政治の話をするよりも、ファンサービスに専念しなければならないような雰囲気です。


簡単な質疑応答の機会も用意されましたが、新党日本の国会議員として田中氏が具体的にどのように行動するのかは見えてきません。
会場の「ヤッシーファン」には、新党日本の政治はあまり関心がないようです。


しかし、政治家田中に関心を持って参加している人たちにとっては、かなり消化不良の感想が残ったのではないかと思います。
田中氏を捕まえて政治の話をしようにも、ファンの記念撮影に気後れしてしまうからです。


私も、知り合いの勧めであいさつ程度の「上伊那における次期衆院選」の話をさせてもらいましたが、新党日本が長野県の各選挙区で、どの程度行動するのかについてはほとんど感触は得られませんでした。

ファンクラブのパーティーで終わるならこんな程度でも良いのかもしれませんが、国会議員となってのち、新党日本が長野県で活動する基盤つくりの第一歩とするつもりなら、運営には配慮が足らないと思います。


政治家・田中と語ることを期待して参加していた政治に関心がある人たちの中からは、今後の長野県内支部組織の構築に向けて前途真っ暗だとの嘆きが聞こえてきました。
いつまでも、党首にすべてを仕切らせなければならないようでは、支部活動など広がるわけがありません。


新党日本の長野県内の組織をまとめるのは誰なのか。
全く見えてこないというよりも、実はいない?
新党日本が政党として地方で活動するには、秘書が全体に目配りできるようになり、支部組織をまとめる要人が各地に配置される必要があると思いますが、影も形も見えないのが現状のようです。


田中前知事の政治理念に共感した県民をまとめようと「新しい信濃の国」などが立ち上げられようとしていますが、その前に新党日本を政党として活動できる体制にするのが先決だと感じました。