・2008年駒ヶ岳町長選挙? 01

2008年1月に行われる駒ヶ根市長選挙を考える時の参考に、フィクションのレポート記事を掲載していきます。

登場する人物・団体は架空のものであり、実在する人物・団体とは無関係です。

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あるところに駒ヶ岳町という小さな自治体がある。

長年、独裁町政が続いてきたが、やっと外原町長が引退することになった。

そこで、後継者を選ぶための選挙が行われる見込みとなった。


真っ先に名乗りを上げたのが「南沢」という名の町議会議長経験者。

自他共に認める現町長の後継者だ。

多選首長の悪弊から生じた表に出せない町政の闇に、蓋をし続けることが彼の使命となっている。


仮に彼が当選したところで、町長としての才覚が発揮されるわけもなく、引退するはずの外原町長が陰で操る「院政」が始まるのは明らか。

選挙に臨む体制も、外原町長の後援会が主体となって、地元の金融機関、町役場職員が一体となって支援する。

既得権益を守ろうとする魑魅魍魎(ちみもうりょう)が、町民の利益などとは関係なく、自在にコントロールできる町長を祀り上げようと躍起になっている。


これに挑むのが、元は県の職員だった松本氏。

今回が二度目の町長への挑戦となる。

前回は僅か2百票差で破れたが、敗因を支援者の一部に責任転嫁したところから見ても、町長として備えるべき卓抜した洞察力を持っていたとは言いがたい。


4年間の準備期間があったはずだが、惜敗した選挙でお世話になった方々への挨拶回りすら怠り、義理と人情に薄い人柄を露呈してしまっている。

さらに、外原町政で辛酸を舐めてきた怨恨を抱く支援者達に担がれているために、敵と味方をはっきりと区別して、公平な行政を目指すリーダー像とはかけ離れている。

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主な登場人物は、ざっとこんなところ。

これからも、不定期でノンフィクションの駒ヶ岳町長選挙レポートが続きます。

駒ヶ岳町長選挙レポートはフィクションです。登場する人物・団体名は架空であって、実在するものとは一切無関係です。