・太陽熱温水器を取り付けました

我が家の屋根に太陽熱温水器が載りました。

先日、解体業者の知人から「ソーラー温水器いる?」と連絡が入り、すぐに引き取りに行きました。

住宅の解体で不要になる予定なので、前もって取り外していただきました。(わざわざありがとうございます)

屋根の取り付け架台が付属したままの状態で、軽トラックに積んできました。(ちょっとはみ出しますが)


表示が剥がれてしまっているので定かではありませんが、長府製作所の「エコワイター(旧型)」 だと思います。

「取り外す直前まで普通に使えていたから大丈夫だよ」

唯一の可動部品であるボールタップも点検したところ問題なし。


ところが、我が家の屋根はコの字型の入母屋造りなので、浴室近くに南側面した屋根が狭い。

幸いなことに、付属してきた架台がピッタリと収まりましたが、鬼瓦との隙間は数ミリしかありません。


まずは、ステンレスワイヤーで飛び去らないように固定します。

年に数回は20メートル以上の強風が吹きますから、6本のワイヤーでしっかりと。

ワイヤーが瓦と接する部分にはポリエチレン管を通して緩衝材とします。


配管は、そのポリエチレン管を使いますが、取り外してきたものを再利用できるように配管経路を設計します。

井戸水も使えるように、凍結防止の水抜きも手元にできるようにと、機能をたくさん盛り込もうとするので、設計が難しくなってしまいました。

切り替えなどにバルブも必要となるのですが、これまでに集めてあった配管資材を総動員して、基本的に「買わずに済ませる」をコンセプトにプランを立てます。


結局のところ、購入したのは固定用のワイヤー60mとポリエチレン管の継手3個、ステンレスのエルボ1個と150mmのニップルを一本、配管固定用の立バンドが2個。

しめて4千円なり。

新品で取り付けてもらうと30万円〜50万円はするでしょうから、百分の一で取り付けられました。


会社勤めをしていた時に、試作に使った配管資材をもらってきてあったものが役に立ちました。

20年近く前のものですが、数時間使った程度のステンレスバルブや継手なので、新品同様です。

15AのSUSバルブ1個で3千円もするですが、研究所では再利用しないで廃棄処分が当然だったので、もったいないと思って持ち帰っていたものです。


我が家の風呂は、これまでも「薪風呂」なので、基本的にカーボンニュートラルでCO2の排出はゼロカウントです。

これからは、さらにカーボンニュートラル分も削減できます。

また、ほとんどが廃棄処分相当の資材を使いましたので(もちろん本体も)、LCAも非常に環境負荷が小さくなります。


お金を使って新エネルギー利用をすることは簡単ですが、製造から廃棄までのLCAを考えると、効果はかなり割り引いて考える必要があります。

そこへいくと廃棄物利用の場合は、廃棄した場合の環境負荷を先延ばしすることができ、二重の効果が得られます。

もちろんお財布にも、ものすごく優しい。