・孟宗竹の移植

一昨日、竹を移植しました。

孟宗竹です。

近所から一年生と二年生の二株を分けてもらいました。

竹の移植は難しいらしいので、それなりに調べてから取り掛かります。


一〜三年生の稈(色つやの良い新しい稈)の株立ちを選び、根鉢直径30センチ以上(土をつけて)掘上げて移植します。

竹類は、根が少しでも乾燥すると活着が悪くなりますので、堀上げ後はすぐに植え込むために、引き取りに行く前に植え込み穴を掘っておきます。


竹は直射日光を受けない半日陰で、排水の良い肥沃な湿った土壌を好みます。

そうした場所を、植え穴を深く掘って堆肥を入れ、その上に排水の良い土を少し入れて移植地の準備をします。

孟宗竹は移植時に剪定します。


稈が長すぎたので、側枝数本をつけて稈を断幹してありますが、切断は節のところで伐ります。

節にくぼみや穴が開くと、水が溜まって腐ってくるためです。

剪定位置は太い側枝は8節目程度で、細枝は4〜5節目程度とされます。


竹類の植え付けで特に注意する事は、根を乾かさない事です。

少しでも乾くと活着が悪くなりますので、植え付け時にはたっぷりと潅水して、根鉢と土(泥)とを良く馴染ませたほうがいいようです。

その後も一ヶ月位、降雨以外は毎日潅水することがお薦めだそうです。


竹は管理を怠ると範囲が広がって邪魔にされることもありますが、適度に利用していれば広がることもなく重宝する貴重な資材です。

百姓で必要な支柱、棹はもちろんのこと、竹細工の材料として、さらには旬の”筍(たけのこ)”など、多彩な用途と楽しみが待っています。

しっかり根付いてくれよ。