・健康とは違う方向に精力的な検診

「メタボ健診の価値を考える」より昨日は、年に一回の定期健診の日。

公民館では、駒ヶ根市の職員と長野県健康づくり事業団のスタッフが大忙しで健康診断に当たっていた。


検診を受けるには事前の準備も大変だ。

市から送られてきた書類は10枚以上。

全体をまとめた説明書がないので、すべての書類のすべての項目に目を通さなければならない。

年配の人には、かなり困難な作業だろうと思われます。


何かあったときの責任逃れのために「同意」を誓約させられる項目も各所にあり、世知辛い世の中になったことで役所も住民も相互に負担が増えている。

少し前までならもっと簡潔だった健診が、健康とは直結しない行政の責任を軽減する目的で、人的にも経済的にも負担が増えて、得しているのは健康で金儲けしている事業者だけ。


また、メタボが世の関心事となっているために、「ウエストが4cmも減っている。もう一回測らせてください。」と、至極慎重です。

昨年から胴回りを測定することになったらしいのですが、ウエストごときに、それほど過敏になる必要もないのではと思う。

タイミングよく、腹囲が国際的な統一基準の必須条件から外されることになったとのニュースが配信された。

毎日新聞クローズアップ2008:メタボ、国際基準統一へ おなか優先、日本だけに


腹囲測定をメタボリックシンドローム内臓脂肪症候群)診断の第一条件として、特定健診・保健指導(メタボ健診)しているのは日本だけだという。

訴訟リスクの低減に手間を増やし、国際基準から外れたメタボブームに気をとられ、市民の健康が二の次になっているような気がします。