・民主党は何もしなかった

無投票3選が決まり、会見する民主党の小沢一郎代表=民主党本部で2008年9月8 毎日新聞民主党は何にもしなかったからね」

福田首相が無責任な辞め方をしても民主党の支持率が上がらないのは、辞任の原因が民主党の政策に分があったからではないことが影響しているようです。


昨日参加した市民団体の会合で、自民党もダメだが民主党の方がましだと思えるような活躍もないことに、市民のやるせなさが感じられました。

市民が抱える医療崩壊を立ち直らせるためには、市民の力ではできることが限られているので、政治を変えなければいけませんねと振ったところで、冒頭の嘆きがあちこちから漏れてきました。

事実であるだけに、自民党から民主党への政権転換が必要だとの立場であっても二の句が継げません。


福田首相の無責任辞任は許せないが、それでもなお自民党にすがりたいと思う国民が多いのはなぜだろうと考える。

思い当たるのは、自分にとって今が一番大事な人が多いからではないかと思います。

民主党は、政権をとってから政党として熟成し、党所属の政治家も一人前に育っていくことができます。

一方の自民党は、先はないが今さえ良ければいいと思えば安易に任せてしまったほうが気が楽。


果実にたとえれば、素性の良い苗木が民主党で、老木となって朽ち始めているのが自民党

朽ち始めたとはいえ何とか生きている枝には垂涎の甘い果実が僅かになるのが自民党

ただし、虫食いもひどく、手当ての甲斐もなくまもなく寿命を終えることは明らか。

苗木は、肥料をやり、無駄な枝を剪定し、手をかけて育てればこの先何十年も元気の良い果実をたわわに実らせることが期待できる。

でも、手をかけながら待つのは次世代への貢献だから自分が大事な人にはわずらわしくてやってられない。


自民党に先がないのは、多くの日本国民が理解している。

しかし、民主党に先があることを理解するには、常に不安が付きまとう。

先が見通せない日本国民は、すがる思いでこれからの日本の行く末に光を当ててくれるリーダーを待ち望んでいる。

小泉元首相は、この国民の不安を上手に利用したが、利用しただけで期待には応えてくれなかった。

でも、夢よもう一度と自民党の華やかな総裁選に、あるはずのない光を見出そうと目がひきつけられてしまう。


自民党の支持率が多少上がったといっても、自民党政権政党として期待していることの現われではない。

民主党に期待することの不安が払拭できない迷いが、多くの日本国民にあることの裏返しだと思う。

この不安にどう応える、民主党