・読売新聞を見限った防衛官僚

読売新聞本社ビル防衛省が、「防衛秘密」を読売新聞記者に漏らしたとして情報本部所属の1等空佐を懲戒免職処分とした。

1等空佐は中国潜水艦の動向を読売新聞記者に漏らしたとして、自衛隊法違反(秘密漏洩(ろうえい))容疑で自衛隊の警務隊から書類送検されていた。

刑事処分が決定する前の行政処分は前例がないほどに厳しい処分だそうです。


報道の自由が阻害される。国民の知る権利が失われる。等々マスコミの反発は激しいものがあります。

確かにその通りだと思いますが、気になるのは国と読売新聞の距離感です。

自民党政権の延命のための大本営発表としてグループの総力を挙げて支援していた読売新聞が、『恩を仇で返された』ことにどう対処するのか。


最近の読売新聞の社説は、自民党政権を持ち上げ民主党をこき下ろす内容に徹しています。

朝日新聞毎日新聞と比較すると、その傾向は明らかです。

その援軍であるはずの読売新聞を敵に回すことを選んだ防衛省の判断の裏には何があるのか。


官僚組織の間では、政権交代が現実味を帯びてきたことで『自民党の御用官僚』としての立場を返上する動きがあるといいます。

民主党からの資料請求があったら自民党に了解を求めるようにとの通達が、全省庁から表ざたになったことはその象徴でですね。

自民党一党独裁だった頃には考えられなかったこと。


自民党と読売新聞が官僚から見放され、孤立無援の戦いを強いられる見込みです。

先日我が家にも電話がかかってきた自民党の選挙情勢調査は、自民党の惨敗との報告が出された模様。

玉砕覚悟で総選挙に突入するか、泥沼にはまることを覚悟の上で国会で人気回復のウルトラCを目指すか。