・手打ちソバを気軽に打てる喜び

我が家の蕎麦切り包丁昨夜は、手打ちそばを腹いっぱい食べました。

久しぶりにそばを打ったからです。

娘が誕生日のご馳走に「手打ちそばが食べたい」と言い出したので、重い腰を上げざるを得なくなりました。


そば粉は、地元に製粉所があって、地粉が手軽に手に入ります。

そば打ちの道具一式は、そば打ちを始めたときに購入した包丁のみは新たに購入しましたが、のし板などは昭和初期から使い込まれた古民具を使っています。

古民家の解体に立ち会ったりして、コツコツと集めた道具です。


たまにやると水加減が怪しくなって、コネにまで響きます。

二回に分けて打ったのですが、一回目は水加減が少なく、コネも硬いし伸しの伸びも悪い。

いい蕎麦になりませんでした。


二回目は、水加減に余裕を持たせ、伸しもまあまあ。

ズルズルと音を立てて食せる、それなりに長い蕎麦になりました。


しょっちゅう打つなら蕎麦の栽培もするんですが、収穫から乾燥の手間を考えると割に合わない。

ましてや、自作の蕎麦を石臼で挽いて風流を楽しむとなると、相当な暇人になってからでないと難しい。

子どもが小さい頃は、石臼でゴロゴロと蕎麦を挽いたこともありましたが、部活動で遊び時間さえない今では、言いつけるわけにも行きません。


なんでも自給自足するのが田舎暮らしだと思ったら大間違いで、作業分担をじょうずにできるところが田舎の産業のよいところ。

ソバや麦を持ち込めば挽いてくれる製粉所があるということは、とっても恵まれた土地柄だなと、改めて感謝しました。