・目くその長野県議と鼻くその信毎

目くそ鼻くそを笑うとは、まさに信濃毎日新聞のためにあることわざだ。

20日朝刊の社説で信毎は、長野県議会を批判している。

田中知事の頃とはがらりと変わって、村井知事となれ合いになった議会のあり方に苦言している内容です。


確かに県議会は知事与党が大勢を占めているので、県提出の議案はすべて原案通りに可決されてしまった。

百条委員会まで設置して徹底的に知事に反抗した田中県政の頃の面影は微塵も感じられない。

田中知事が県民のための県政を目指したために、県議の利権が脅かされたことで知事に反抗しただけだったわけだ。


ところが村井知事といえば、西松建設からダムと引き換えに裏金をもらって知事選に出馬したほどの悪党だから、県議には以前にも増して利権がもたらされるのは当然だろう。

知事と県議のための長野県政が復活したのだから、県議会が村井知事と一体化するのは理解できる。

要するに、長野県議会は存在価値がゼロの異常事態となってしまっている。


しかし、信毎に県議会を批判する資格はまったく無い。

田中下ろしは信毎が仕掛けたと言っても良いからだ。

2006年6月。信毎は元八十二銀行頭取茅野実と結託して、15日付の信濃毎日新聞朝刊に「県民の皆さんへ 鳴りやまぬ『目覚まし時計』をもう止めましょう」と題した意見広告を出した。

改めて言うまでも無い、田中知事の選挙を妨害するためだ。

意見広告は公選法違反と茅野氏を告発 県内3弁護士


一般の県民では、新聞の全面に選挙直前のこの時期に知事を批判する意見広告など出せない。

資金的に無理なこともあるが、新聞社が選挙の公平性から判断して門前払いにするのが当然だからです。

でも、信毎は仕掛けた側だから、最も効果的な掲載に最善を尽くした。


鼻くその長野県議たちを批判した、目くその信濃毎日新聞は恥を知らないのだろう。

田中知事を追い込んだ文書遺棄事件とは次元が違い、村井知事への嫌疑は凶悪犯罪が絡む可能性を秘めている。

再び元八十二銀行頭取茅野実と結託して村井知事の存在を徹底的に批判するべきではないか。

できないとすれば、信毎や茅野実は村井知事とは一蓮托生の道を歩んでいると認めたことになる。

参考図書