・手前味噌を仕込みました

手前味噌と言いますが、自宅の味噌を自慢するとの意味合いよりも、語源としては自分自身をほめる言葉のようです。

味噌という言葉自体に自慢の意味が含まれることから、自分を自慢する言葉として手前味噌が使われるようになったんだそうです。


前置きはさておき、手前味噌を仕込みました。

かれこれ16年目になります。

都会に暮らしているころからの習慣で、ず〜と手前味噌だけです。

こだわりの自家製味噌かというと、そんな身構えたものではなくて、手軽に、ずぼらに、なんちゃって手前味噌です。


大豆は、無農薬で栽培に成功した年は自家製でまかないますが、虫害でやられたときは生協や農協で買って済ませます。

麹(大豆の70%)は市内の酒屋さんで、塩はいわゆる天然塩ってやつです。

大豆を一晩水に漬け、朝から薪で4時間煮ると、小指と親指でつまんでもホロッとくずれるほどに柔らかくなります。

4時間も薪を燃やすため、子供たちが家の周りに散乱している木っ端をかき集めては薪としてくべるので、きれいになるオマケ付です。


煮えた大豆はかなりの年代物の味噌すり器(ミンサー)ですりつぶします。

たらいで受けて、麹と塩を混ぜ合わせ、煮汁で硬さを調整します。

手のひらで団子状にして30cmの高さから落としてペチャとつぶれる硬さを目安にしています。


出来上がった味噌の下地を常滑焼の瓶に打ちつけるようにして入れていきます。

打ち付けるのは空気を抜くためですよね。

表面にカビが生えないようにクッキングシートで空気を遮断するのが「味噌」らしいです。

中くらいの瓶と小さな瓶の二つで16kgを仕込み終わりました。

我が家が一年で消費する味噌がこの量なんです。


もっと大量に仕込んだ年もあったんですが、ナベ(15L)で一回に煮れるを基準にするとちょうど良く、作業も簡単で短時間に終わってしまう。

始めたころは一大行事だったものですが・・・。

今年は、無農薬大豆を自家栽培して、翌年に備えたいと思います。