・建設業者に10%利益を上乗せ

西松建設の裏金の謝礼として作られる浅川ダム長野県の村井知事が、建設利権で知事の座を獲得したことは、西松建設の裏金疑惑で明らかになりました。

今さら利権との関係を取りざたされてもひるむことのない無秩序な知事ですから、建設業界の要望には快く応えてしまう。


昨日(4月30日)、県発注の工事の最低入札価格を引き上げると発表した。

失格基準価格といわれているものですが、これ以上安く入札すると無効になってしまう。

すなわち、入札額を高止まりさせて、建設業者の儲けを増やします。

予定価格2億円以上が10%、2億円未満は5%の引き上げです。

利益が一割向上するんですから建設業界は諸手を上げて歓迎ですね。


引き上げの理由は「赤字覚悟の受注が横行している」というもの。

過当競争を引き起こしている原因は、過剰な建設業者の数に由来するといわれています。

土木利権が政治を支配する長野県では、建設業者が多すぎるんです。

本来ならコストと品質のバランスを保てなくなった劣悪な業者から淘汰されていくはずなんですが、村井知事は救いの手を差し伸べてしまった。


得をするのは建設業者と村井知事。(裏金がガッポガッポと懐に入るからね)

損をするのは、税金を納める県民。(村井仁に投票したアホな有権者が悪いんだが)

浅川ダムを例に取ると、ダム本体が180億円に付帯工事が200億円以上だから総額400億円に対して、ざっくりと見込んで10%上乗せされたら40億円の無駄遣いが生まれる。


ダム建設そのものが建設利権へのお礼だから不要不急の工事なのに、さらに40億円もプレゼントが追加されて、建設業者は村井知事を当選させて本当に良かったとほくそ笑むことでしょう。

長野県の土木予算は一千億円を超えている。

10%の無駄遣いは100億円になる。


県の財政が苦しいからと、森林税を追加してまで県民を苦しめている村井知事は、その裏で破格の厚遇で建設業界に貢献している。

いつもながら、長野県民はおめでたい人たちの集合体だと思います。