・オバマ大統領の原爆慰霊で選挙なし

5月7日、ワシントンの米議会でマロニー下院議員(中央)と会談する秋葉忠利・広島市長(左)、田上富久・長崎市長 =共同通信=オバマ・米国大統領が広島と長崎の原爆慰霊式典に参加する?

そんな大それた噂を耳にしました。

両式典には両市の市長が渡米して訪問を正式に要請しています。

実現すれば歴史的な式典になることは間違いない。


ところで、もしオバマ大統領がこの日程で来日したとしたら、麻生総理は国賓をもてなす大事な役目が生じてしまう。

8月6日から9日は日本の首相として振舞わなければならない。

すると、8月8日に衆院選の投票日というわけにはいかないですね。


7月12日の都議選で自民党が大敗して麻生下しが吹き荒れるのはほぼ確実な情勢です。

何としてでも自分の手で解散に打って出たい麻生太郎は、自民党の反発を無視して解散を宣言するつもりでしょう。

しかし、オバマ大統領が原爆慰霊式典に参加しないという確約をもらわないと解散もできない。

自民党は無視できても、来日する米国大統領を無視することは自民党総裁としては許されないだろうから。


広島と長崎の両市長は、オバマ大統領に加えてクリントン国務長官被爆地に招待している。

オバマ大統領が来ないとしてもクリントン国務長官が来てしまったらどうなるか。

日本の最も重要なパートナー国からの国賓をないがしろにして選挙をやる覚悟があるだろうか。

麻生太郎にそんな度胸があるとは思えません。


麻生太郎を総裁から引きずりおろしたい勢力がオバマ大統領の訪日を強力に画策することも考えられます。

日本の将来を決定づける歴史的な選挙となるであろう45回衆議院選挙は、米国首脳をもからめて日程が混乱する様相になってしまいました。