・天狗になった長野県民主党議員

無駄なダムの象徴として長野県が誇る浅川ダムは、民主党政権では見直しの対象になるが、長野県民主党だと推進になるという。

これだから長野県民主党は県民に信頼されない。


30日の長野県議会一般質問で、民主党県連幹事長でもある倉田竜彦氏は村井知事への質問の中で、民主党社民党系議員が所属する改革・緑新は、あらためて浅川ダム建設を含む浅川河川整備計画を支持する立場を確認したと説明。

「真摯な検討の中、民主的手続きを経て決定された河川整備計画は十分に検証に耐えうる。」とまで言い切った。

国は政権交代したのに、長野県内は旧態依然とした民主党の皮をかぶった自民党議員が跋扈しているようだ。



さて、浅川ダムが計画されている長野市では18日に市長選挙が告示される。

公募で候補者を選考中の民主党長野市支部が、ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー元日本支社長の高野登氏を推さず、別の候補の擁立を目指して党内調整に入ったことが1日、分かった。

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関係者によると、高野氏は民主党県連代表の北沢俊美防衛相と9月24日に都内で懇談。この際、公募に他薦で応じた高野氏を同党が推す方向で調整することになった。だがその後、党が全面的に主導する形での擁立を目指す同党側と、高野氏に出馬を要請してきた市民グループとの間で、選挙態勢や政党の関与の仕方をめぐって溝が生じたという。 =信濃毎日新聞 10月2日(金)=

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民主党政権政党になったことで、長野県民主党が天狗になってしまったようだ。

民主党の選挙をやらせないなら推せないという理由は、党利党略でしかない。

候補者の優越などはまるで関係がないかのようだ。


長野県民は県庁所在地の市長選挙が、民意を反映する形で「政権交代」することを望んでいる。

市民団体が出馬を要請してきた高野氏が素晴らしい候補だと思ったから、一度は推すと決めたのだろうと思う。

ところが、市民と一緒になって選挙をやることがいやだから、独自候補を擁立して敵対するというのでは民意など微塵も感じられない。


先の衆院選挙で民主党が大勝し、その勢いにあやかって長野県でも議席を独占することになった。

民意の多くは、衆議院政権交代を成し遂げるために民主党議員に議席を与えたのであって、議員個人や県連を支持したのではない。

少なくとも、ここ長野五区では民主党の新人候補は国政に送り込むには甚だ人格に欠けていたが、自民党から議席を奪うための手段として当選させざるを得なかった。


選挙期間中は、選挙妨害になるので候補者の汚点を公表しないように努めてきたが、そろそろほとぼりも冷めたところだから真実を語ってもいいだろう。