・アースデイ信州でリラックス

アースディ信州「収穫祭」というイベントに参加してきました。

収穫祭と銘打っていたので、本業の出店というよりも自家栽培の米や麦、朝採りの柿などももって出かけました。


初めての開催なのである程度は覚悟していましたが、やはり来客数が極端に少ない。

初日だった昨日は、出店者が、暇だからお客として会場内を回っているといっても過言ではなかった。

パン屋さんは店を出しているテントを訪ね歩いて、「パン値下げしたので買ってください・・・。」と仲間内の販売に頼らざるを得ない状況だった。


二日目の今日は、スタッフの努力もあってわずかながら来場者も増えたようだ。

でも、遠方から出稼ぎに来ていた出店者からすれば「経費も出ない」ほどの売り上げに終わってしまうお客の少なさに途方に暮れていた。

良質の出展者あってのイベントなのだから、お客が呼べないのは致命傷になってしまう


かつて「くらふてぃあ 杜の市」を駒ヶ根の菅の台で初めて開催した時のことを思い出した。

必死になって200名を超える出店者に集まってもらって、初の開催ながら1万人近くの来場者を確保できた。

知名度ゼロのイベントに、なぜこれほど多くのお客様が訪れたのか。


出店者をリストアップする際に、全国のクラフトイベントに参加している「有名な出展者」にできるだけ多く声をかけた。

その理由は、その出展者がもつ「固定客」狙いだ。

集客力のある出展者の参加を得られれば、出展者がダイレクトメールなどの手法を使って全国の常連客などに告知をしてくれる。

一人の出展者が50人引き連れてくれば、それだけで1万人になってしまう。


現実には、そううまくいくものではないが、初開催のイベントを成功させるためには欠かせないノウハウの一つだ。

「くらふてぃあ 杜の市」は、初回であったにもかかわらず多数の集客を得たことで、クラフトマンの間で「駒ケ根の杜の市はお客が来る」という定説が広まった。

これにより次回からは出店希望者が殺到して、来場者も数万人規模に膨れ上がった。

何事もはじめが肝心なんですね。


さて、アースディ信州は多難の船出でしたが、4月のアースディを本番に位置付けたプレイベントだったことがせめてもの救いだ。

多くの反省材料を得たことを前向きにとらえれば、本番で盛り返すチャンスはあると思う。

幸いにもスタッフは、今回の失敗の部分を謙虚に反省して次につなげようとする心持が見て取れた。


今回は、衆院選挙でたまった「憂さ」を晴らそうとの思いもあって参加したが、二日間を気持のよい時間と空間で過ごすことができたので目的は十分に達成できた。

金儲けを目的としていたならフラストレーションもたまったかもしれないが、間近なステージで演奏される心地よい音楽に身を任せていたことで身も心もリラックスできた。


アースディ信州の実行委員のみなさん、ご苦労様でした。

良い時間を提供してくれてありがとうございました。