・来年の米作りのために田起こし

今日は田んぼの秋起こし。

先日(土曜日)に脱穀を終え、残った藁を稲わらカッターで細かく裁断してある。

28日のブログで備忘録に稲わらの腐熟に必要な窒素分は4.5kgで鶏糞だと200kgを入れる計算になっている。


朝、市内の養鶏場に予約してあった鶏糞を受け取りに出かける。

軽トラックに満載して1000円ととってもお買い得だ。

定積載は350kgだが、1トンくらいまでは乗せても軽トラックは壊れない。

ただし、長距離や高速は無理だが。


仮に1トン載せたとすると(載せたと書くと交通違反ですかね)1kg当たり1円だからホームセンターで売られている鶏糞の10分の一の低価格。

今回は二往復したので2トンで2000円だ。(あくまでも仮定の話ですよ)

ホームセンターで買えば2万円だからその差額はなんと1万8千円!

肥料の地産地消は環境にも財布にもとってもいいですよ。


さて、軽トラックに満載した鶏糞を田んぼに入れるには、家族総出の人海戦術が繰り広げられる。

長女は部活動を優先したので4人で1トンの鶏糞を播くことに。

軽トラックで動き回りながらスコップで播き散らかそうと思っていたが、コチコチに固まっているはずの田んぼもあまりに重い軽トラックだとタイヤが沈んでしまった。

仕方がないので1輪車に小分けしてブロック分けで小山を作っていく。

結果としてはこの方がやりやすかった。


11aの田んぼに入れた鶏糞は1.7立方メートル。

窒素分だと20kgに相当する。

このうち4.5kgは稲わらの腐熟に使われる予定だから、残りの15.5kgの窒素が来年の肥料になるはず。


昨年の秋は稲わらの腐熟用の肥料を入れていないで、窒素相当14.4kgを施肥して反収7俵だった。

来年の米作りでは、単純計算だと7俵×20kg÷14.4kg≒10俵。

こんなに単純ではないと思うが、間違っているとも思えない。


BDF(バイオディーゼル燃料)で元気よく耕していくトラクターが稲わらを土に混ぜ込んでいく。

旧型の非力なトラクターだから一度で深耕できないので、固くなった表土を砕くために一回、稲わらを土に混ぜ込むために一回前面を耕す。

終えた頃にはおやつの時間を過ぎていた。


化学肥料をパラパラ播いて、でかいトラクターでガーっとやれば、もっと短時間で終わっちゃうんでしょうね。

でも、我が家は農を生業とする農業生産者ではなくて、自家消費が目的の百姓だから作業の質が大事だ。

鶏糞を仕入れるところも子供を連れていくし、播く主力も子供たち。

進学などで手伝えなくなったときのことはその時になって考えることにしている・・。