・地上デジタルは見られるものの

遅まきながら我が家でも地上デジタル放送が視聴できるようになりました。

契約しているケーブルテレビ(CEK)がデジタルチューナーを無料で配布してくれたおかげです。


CEK(エコーシティ駒ケ岳)は、駒ヶ根市飯島町、宮田村、中川村の4市町村が営業エリアです。

この4市町村の世帯は、CEKに加入していれば自腹を切ってデジタルテレビを買わなくても、地上波デジタル放送が見られるんです。

とってもお得な気分になります。


一昨日、CEKの事務所でデジタルチューナーの配布会があり、受け取りに出かけてきました。

取り付けの説明会も兼ねていたのですが、ご自分でできる方はおかえりいただいて結構ですというので、先に抜けてきました。

単純な配線だから簡単だと思ってのことです。


ところが、地上波デジタル放送をアナログテレビで視聴するというのは意外と簡単ではない。

さらに、一世代前のHDD&DVDプレーヤーとの組み合わせとなれば、さらにややこしい。

最悪なことに、我が家のアナログテレビは、モノラル音声で背面の入力端子が一系統しか用意されていないシンプルな機種だ。


再来年まではアナログ放送が視聴できるので、無理して地上波デジタルを視聴しなくても不都合はない。

テレビが旧型なのは贅沢を慎んでいることもあるが、一番の理由はあまり見ないからだ。

子供たちは一週間でも2〜5時間見るだけだし、食事をしているときはテレビを見ない習慣なので、「あれば用足りる」程度の必要性だ。

親子揃って楽しむのはレッドシアターなどのお笑いもので、これも録画しておいて夕食後の団らんで「あーだこーだ」と批評しながら1時間だけ見る。


テレビにあまり執着がないので、デジタル化されても恩恵がピンとこない。

しかし、アナログ放送が終わるのは確実だから対応には迫られる。

壊れてもいないテレビを買い替えるのももったいないなと思っていたら、ケーブルテレビが救いの手を差し伸べてくれたという訳だ。


ただし、無料配布されたデジタルチューナはアナログテレビの視聴者に配られたにしては、旧型機種との親和性はかなり低い。

接続できるケーブルがHDMIだけでD端子をもつ一昔前のデジタル機器との接続性が全くない。

不便な典型としては、録画するにはデジタルチューナに予約を設定し、HDDレコーダーにもまったく同じ録画予約をしなければならない。

HDMI端子を持つ新しい録画機ならば、デジタルチューナーの予約録画設定に連動するらしいのだが、古い機種だと二度手間を強いられる。


タダだから文句は言えないが、地上デジタルでテレビの使い勝手がよくなることはなさそうだ。

さまざまなテレビ番組を視聴するヘビーユーザーにとってはテレビのデジタル化はメリットがあるのだろうが、アナログ放送でも十分すぎる情報を得ている我が家のような家庭にとっては、『今のところ』何にもメリットは感じられない。

古いAV機器をどうやって接続したら使えるようになるのか、配線の組み合わせに頭を悩ますだけデメリットに感じられてしまう。


なんとかアナログとデジタルを使い分け、HDDとデジタルチューナーを入力が一系統しかないテレビに繋ぎ、これまでと同等の使い勝手にすることはできた。

一ヶ月間は、有料チャンネルが無料で見られるキャンペーン期間だが、元々テレビを見る時間が少ない我が家の家族にとっては魅力がほとんどない。

デジタルチューナーは配線はしてあるものの、見てるテレビ放送はアナログのままだ。


10年以上前の製造のテレビが壊れるまでは、アナログ機器とデジタル機器の混在で何とかしのぐことになると思う。