・修学旅行に餞別を渡す不見識

来週は娘が研修旅行に出かけるらしい。

昨日、お土産注文リストなるものを学校からもらってきた。

旅先で購入できるお土産をあらかじめ選んでおいて、宅配便で送り届けてくれるサービスがあるらしい。


なんてバカな!

旅先の土産を出かける前に選んで注文するなどという愚かな行為に学校が関与しているとは情けない。

もちろん、旅行代理店の口車に乗せられているに違いないが、本末転倒以外の何物でもない。


ところが、こういった「有り得ない」ことを引き起こしているのが保護者のバカげた行為だというのだ。

高校生が修学旅行(一般的にはこう言いますよね)に出かけるとなると、親戚から餞別が渡されて、それ相応のお土産をお礼に返すことになる。

ならば、前もって注文しておけば、旅先で大量のお土産を選ぶ手間も、手荷物も減らせるというのだ。


これもまた本末転倒。

観光旅行じゃないんだから、高校生にお土産を義務付けるような「餞別」など無用だ。

お土産注文リストを用意して生徒の負担を減らそうという学校側の意図もわからないではないが、本来なら保護者に向けて、おかえしのお土産を買って帰らなければならない餞別の自粛を求めるべきだろう。


世の中には子供のことよりも自分の世間体を大事にするアホが少なからずいるようで、地域性とはあまり関係がないようです。

一例として

= お世話になっている知人のお子さんが修学旅行に行きます。 餞別を・・・ =

上に示したyahoo知恵袋の書き込みには、餞別を渡すべきではないという多数派の意見があって、良識ある人は修学旅行生に餞別を渡すことの悪弊を分かっている。

ところが、質問したアホは、『親は「お土産買って来なさいよ」と子供に指示するでしょうからそのときは受け取ってくださいね。』と同類のアホの意見をベストアンサーに選んでいる。


観光旅行と研修(修学)旅行の区別がつかない大人が少なからずいる。

目的の違いが理解できないというよりも、旅行と付くから同じだろうと思い込んでいるとしか思えない。

ここの読者にはアホの同類はいないと思うが、もし身近にいたらどれだけ恥ずかしい行いであるか教えて差し上げましょう。


旅先の限られた時間の中で、いかに多くを学ぶかということに一生懸命になっている(はず)の研修旅行生の邪魔をするのはやめてもらいたい。

学校側も餞別がもたらす生徒への悪影響を保護者にぶつけるべきだと思う。

保護者にも常識教育が必要だ。

いや、餞別を渡すことが社会の常識だと思い込んでいる人たちに「常識」と言っては勘違いされるだろうから見識を磨く教育だと位置づけた方がいい。


悲しいかな、こういったサイトが必要になっているのが現実だ。↓

修学旅行 お土産専門サイト