・2009年を振り返って

激動の2009年が終わる。

日本を変えた政権交代は、私の人生の中でも特筆すべき体験だった。

政権交代の一助として役に立つことができたからだ。


長野五区の議席民主党に与えるために、多大な犠牲を払った。

多くの民主党支持者がそうだったように、日本を良くするために自民党からの議席奪取に一生懸命だった。

候補者がボンクラだろうが、身内で固めた選挙事務所だろうが、政権交代のためならすべて我慢した。

それは政権交代という大義の前には、些細なことだからだ。


心残りなのは、長野五区で民主党に投票した多くの有権者の皆さんに、候補者の素顔を隠し、虚飾で塗り固めた選挙戦術を取らなければならなかったことだ。

有権者への裏切り行為だと言われても仕方がない。

本当に申し訳ありませんでした。


この話題は、民主党関係者から抑えるように言われているので詳しくは書けません。

ほんのごく一部をご紹介したに過ぎませんが、参院選が終わるまでは真実は伏せることになります。

時期が来たら2013年の衆院選で間違った投票を繰り返さないように、2009年の長野五区を明らかにしたいと思います。

     ◇                    ◇

今年の暮れは、我が家を暖かくするための断熱リフォームに力を入れた。

最低限の投資で最大限の効果を目指して、詳細な熱負荷解析を試みた。

30年前に建てられた全く断熱材がない「完璧な無断熱住宅」を次世代省エネルギー基準に適合させようという無謀かもしれないチャレンジだ。


居室(常時人がいる部屋)は10万円の予算で、家全体は20万円の予算で次世代省エネルギー基準に適合させることができる。

さらに上の平成21年改正省エネルギー基準の算定用シートにおける断熱性能区分にも20万円台の予算で達成させることができそうだ。

現時点では設計上の話だが、すでに旧省エネルギー基準は大きくクリアーして、新省エネルギー基準に迫っている。


次世代省エネルギー基準をクリアーするために要する材料費は23万円、平成21年改正省エネルギー基準には26万円の予算で到達できる(はず)。

住宅の断熱は、準寒冷地である信州では膨大なエネルギー削減をもたらす。

暖房デグリデーを用いた年間暖房費シミュレーションでは77%を削減し、無断熱住宅との暖房費の差額は14万円ほど。

二酸化炭素の削減量は5トン!

知恵とズクを使えば、地球温暖化対策は家計には負担どころか恩恵をもたらす。


行政にも同じことが言えるのだが、公務員には「ほどほど」が得意い技でやればできることには手を伸ばさない。

地元の課題だと、上伊那広域連合のゴミ焼却場がそうだ。

ゴミ減量のためにあらゆる知恵を結集すればさらに優れた施設が設計できるのに、市町村の職員が「現状の延長線上」でまとめた検討資料を市民に追認させるだけ。

市民の知恵を積極的に利用するのではなく、行政の免罪符にすり替えているだけだ。

事務局にさらなる検討を申し出ても「それを言われては困る」とつれない返事だ。


言われて困るということは、やらせてもらえないからだろう。

誰がやらせないかというと上伊那広域連合のトップに相違ない。

伊那市長だ。

市長がゴミ焼却場をできるだけ大きく作ろうと力をふるっている。

大規模な工事になると得をするのはなぜだろう。

賢明な読者はお気づきのことだと思う。


汚れた力が働く行政に力を貸すのはバカらしいからやめだ。

それよりも家庭の力で、行政が浪費する無駄を打ち消すことを目指そうと思う。

日本の住宅が抱える膨大な浪費を少しでも減らすための一助になることを。


家族が暮らす我が家がさらに快適になることが一番の喜びだが。


来年もお付き合いをお続けください。