・環境家計簿を一般家庭と比べてみる

環境家計簿を付けている方はそんなに多くはないと思います。

サラリーマン家庭は特に大変だと思います。

自営業だと光熱費の伝票はしっかりと管理しているので、環境家計簿にデータ入力するのはほんの数分で終わってしまうから楽だ。


パナソニックが1万世帯の環境家計簿をまとめている。

世間のエネルギー消費の実態が把握できて大変に参考になる。

電気・水道・ガスを中心にしているので地域特性の影響が少なくなるので比較しやすい。

我が家と比較してみた。


同調査によると2008年度の5人家族の電気・水道・ガスによるCO2排出量は4112kg-CO2/年。

対して我が家は1175kg-CO2/年。

実に71%オフだ!


項目別に見てみると、同調査の5人世帯は電気が2439kg-CO2/年、ガスが975kg-CO2/年、水道が237kg-CO2/年。

対して我が家は電気が673kg-CO2/年(28%)、ガスが442kg-CO2/年(45%)、水道が60kg-CO2/年(25%)。【()内はパナソニック調査値比】

節減が功を奏しているのは、水道、電気、ガスの順だと言っていいだろう。


水道の値が低いのは、夏季に井戸水を使うからだが、その分で井戸水ポンプの電気消費量が増えている。

電気は消費電力の低い最新の家電を使っているわけではなく、冷蔵庫などは10年以上前の電力多消費型だ。

ガスは、父親の意向はほとんど反映されずに、我が家の女性陣の節約の意識が反映されている結果だ。


同調査によると一人世帯のCO2排出量は1347kg-CO2/年で、我が家の排出量よりも多い。

世間の実態は、温室効果ガスの排出抑制が進んでいないと実感する。

世の中には我が家よりも省エネしている家庭は少なくないと思う。

さらに節約する余地はいくらでもあるからだ。

でも、無理をして生活を切り詰めては、豊かな生活を我慢することになり、続かないし広まりもしないだろう。


今回の比較は、ガソリンと灯油は除外してある。

パナソニックの調査が基本的に除外しているからだが、実のところ我が家の温室効果ガスの半分以上がガソリンから発せられている。

交通インフラが脆弱な地方に暮らす田舎者の弱みだ。


ちなみに我が家のガソリンを含めたCO2排出量は、パナソニック調査の5人世帯の電気・水道・ガスの合計とほぼ同じだ。

長野県では一世帯当たり年間1000リットルの灯油を消費していますが、我が家はゼロです。

太陽熱温水器と薪の風呂釜、さらに薪ストーブの成果です。