・松くい虫農薬空中散布が続く駒ヶ根

市民のために市役所が努力しているかどうか、試金石のような課題が松くい虫の被害対策です。

上田市では、市民の健康を考慮して松くい虫対策の農薬空中散布を昨年度から中止している。

市民の健康に影響する恐れが否定できないと言うのが理由だから、気配りが行き届いている。


同市は、県内で松くい虫被害量が最大。

市は予防のため1996年度から空中散布を実施し、08年度には60ヘクタールに散布を行った。

しかし、一部の市民から空中散布の時期にのどが痛んだり鼻水が出たりするとの訴えがあり、市民の依頼で調査に当たった佐久総合病院(佐久市)の医師は、住民アンケートなどを行った結果、統計的な精度は十分でないが、因果関係が疑われる−との見解を示していた。

母袋市長は、昨年の中止決定後、間伐や土壌改良による松林の健全化など、空中散布に代わる松くい虫対策を研究していることを説明。

「単年度の中止だけでは効果を検証できない」と賢明な一面を見せている。



片や駒ヶ根市はどうだろうか。

何も考えずに今まで通りに空中散布を漫然と続けている。

因果関係の調査などは全く念頭にない。


市政の質の問題だが、市長の質なのか市職員の質なのか・・・。

杉本市長は典型的な官僚上がりなので、横並び主義が基本だ。

特色あるまちづくりではなく、よそでやっているならウチでもといった受け身の姿勢だ。


昭和伊南総合病院の存続に頭を悩ますのは当然だが、市民の健康は病院だけが担っているのではない。

松くい虫防除の空中散布という目に見えない環境リスクが市民の健康を蝕んでいるかもしれない。

被害が目に見えなくても危険性に配慮した上田市の健康に対する思慮深さは称賛に値する。

それに引き換え、目に見えないから安全なんじゃないかなとする駒ヶ根市は情けない。


長野県内で松くい虫防除の空中散布を続けている情けない市町村は8か所ある。

このうち千曲市は本年度、空中散布の是非を検討する協議会を設けて議論している。

何もしない駒ヶ根市が孤立するのは時間の問題だろう。

杉本・駒ヶ根市長が動き出すとしたらこういう状況になった時だ。

みんなが止めるならウチもやめようかな。

情けないけど、こういう人です、杉本幸治。

上辺はいい地域ですが、実はこういうところです駒ヶ根は。