・資源回収の自己流は引き継がない

ペットボトルは透明だけで色つきはダメ。

資源回収で陥りやすい勘違いです。


今朝は早朝から資源回収会場での立会。

地域住民が資源物を持って集積所へやってくるので、荷降ろしを手伝うと同時に分別に間違いがないかチェック。

しっかり分別している人もいれば、あれこれごちゃ混ぜでこちらが分別に苦労させられる人もいる。


立ち会っている役員の分別知識もまばらで、思い違いも入り交ざって判断が混乱する場面もあった。

冒頭のペットボトルの扱いなどはその典型。

駒ヶ根市が発行している手引きにはペットボトルの種別を表す番号「1」が記されていれば色は関係ないとある。

ところが自己流の判断で「緑色のペットボトルは持ってってくれないから持ち帰らせて」という人が出てくる。


また、ペットボトルの口がねといって口元に残っている色つきのプラスチックの扱いも人それぞれ。

「白はいいけど赤はダメ」とまことしやかに自説を唱える人がいると、スパナで一つ一つ取り外す羽目になる。

手引には「口がねは付いたままでいい」と書いてあるのに。


困ったことに、きれいに洗って出すとされているペットボトルに汚れが目立つものがあっても、「コンテナの下の方に押しこんでおけば分からないよ」と、これもルールから逸脱した自説が繰り広げられる。

こういうローカルルールが幅を利かせるようになると、混乱するのは資源物を律義に選別してきれいに持って来てくれる善良な市民だ。

市がしっかりとした手引書を用意してくれているのだから、自己流の判断が介入する余地は基本的にない。

たまたま、手引書に反する判断を委託業者がしたとしたら、それは委託業者と市の環境担当の問題だ。

手引書通りに指導するなり、手引書を修正するなりの対応が本来だと思う。


市全体で統一したルールに則って行っている事業は、個別の判断でルールから外れた解釈を押し付けるのは止した方がいい。

年度の変わり目で役員が変わったことで露見するのだが、前任者も自己流の判断を引き継ごうとするから「間違い」も引き継がれる。

人心を一新したなら基本のルールにかえるのが妥当だろう。

良いものは引き継ぎ悪いものは是正する。

こうでなくっちゃね。