・自民の徴兵制vs民主の道路建設

自民党民主党も国民目線からかけ離れていると思いませんか?


自民党憲法改正推進本部は4日の会合で、徴兵制導入の検討を示唆するなど保守色を強く打ち出した論点を公表した。

論点では「国民の義務」の項目で、ドイツなどで憲法に国民の兵役義務が定められていると指摘した上で「民主主義国家における兵役義務の意味や軍隊と国民との関係について、さらに詰めた検討を行う必要がある」と記述。

自衛隊は軍隊ではないはずなのに、徴兵の義務を国民に負わせようとする自民党は、終わってますね。


一方の民主党は、高速道路の「休日上限1000円」割引を見直すことなどによって浮く財源を建設費用に転用するつもりです。

道路会社の建設費は料金収入で賄うのが大原則だが、夏の参院選をにらみ、「高速道路整備の推進」を掲げる小沢一郎幹事長の要望に国土交通省が応じた。

国の支援を受けて採算度外視の建設を続けた、旧道路公団方式への「先祖返り」です。

コンクリートから人へのスローガンは、選挙用のだましだったことになる。


道路会社による料金割引とスマートインターチェンジ(高速道に簡単な料金所を付けた出入り口)設置の二つを「利便増進事業」として、財政支援の対象に定めているが、改正案では、対象を新規建設にも広げるという。

同事業の09、10年度分は各5000億円で、大半が普通車の「休日上限1000円」などに使われる。

政府は10年度に現在の割引制度を全面的に見直し、「上限2000円」制度を導入することなどを検討しているが、現在の割引財源が建設費に転用された場合、新たな割引制度の規模が縮小される可能性もある。


金がないから高速道路無料化は限定的になった。

その代わりに終日割引を導入するという話だったはずだ。

ところが割引のための財源を削って道路建設に回すというのだから恐れ入る。

道路族や土建屋は喜ぶだろうが、圧倒的多数の「普通の人」を怒らせるし、敵に回すことになるのは必至だ。


先の衆院選民主党が圧勝したのは、普通の有権者自民党の政治から逃げ出したいと思ったからだ。

土建屋の票と普通の有権者のそれとでは、桁が一つも二つも違うと思う。

高速道路の恩恵にあずかっている普通の有権者は大した数ではないと考えているかもしれないが、高速を使うかどうかではなくてマニフェストの約束が守られないことが問題なのだ。


参院選民主党に問われるのは、有権者の鼻先にぶら下げる人参ではなく、衆院選で示されたマニフェストの達成度合いだ。

有権者をバカ扱いしているとしか思えない。

賢い有権者の数は多くはないかもしれないが、バカな有権者もそれほど多くない。

普通の判断で民主党マニフェスト評価をすれば、明らかに落第点だろう。

そこに輪をかけて、コンクリート回帰ではね。


自民党に入れれば軍隊に徴兵される、民主党は昔の自民党に先祖返りする。

これでは二大政党制が定着しない。