・風力と太陽光のハイブリッドはコスト高

多額の費用がかかる太陽光発電はじっくり検討するとして、手持ちの小型風力発電機と太陽光パネルのハイブリッド発電装置を取り付けようと計画している。

どのくらい発電してくれるのかと期待して試算したのだが、結果は大変に残念なものだった。

一年間で70kwhがやっとだ。


知人から安く譲ってもらったものだが、定価は20万円以上するのだから安いものではない。

しかし、それを使って発電して得られる電力が1600円だというのではちょっと情けない。

実益を無視した趣味の世界だと思う。


風力は、近在の風速計のデータを1時間ごとに取り込んで、かなり綿密にシミュレーションした。

定格出力は72wあるのだが、システム効率を70%ととして、発電量は26kwhにとどまる。

10m/sの風速で得られる定格出力に達する時はめったにないからだ。


太陽光は50wのパネルが1枚。

こちらもシステム効率70%ととして発電量は43kwh。

機器のコストパフォーマンスで比べると、風力発電よりもかなりいい。


机上の計算はタダだけれども、取り付けるとなれば資材費が結構かかる。

支柱とワイヤーだけでも1万円から。

ワイヤークリップなどの小物を積算していくと4万円くらいは見込まないといけなくなりそうだ。

資材費だけで償却に25年もかかることになってしまう。


支柱の構造計算や発電量シミュレーションに費やした時間を考えると、費用対効果は全く期待できない。

自己満足の対象と考えた方がよさそうだ。

でも、「エコしてますよ〜!」と周囲に誇示するようで気が進まないのだが。


いつものことだが、できる限り低予算で、より良い効果を発揮させようかと苦心することにした。

趣味と割り切れば、いくら時間をかけても惜しくない。

支柱の座屈強度の計算などは全く未知の領域だったが、やってみると標準指定の水道用鋼管じゃなくて足場パイプでも高さ8mを確保することができたりして面白い。


小型風力発電を扱っている業者の設置説明書を参考にして計算していたら、ここの構造では安全率が1.1しかとっていないことが分かって危険だなと思ったり、発見することが多い。

何とか1万円台の資材費で取り付けられるように頑張ってみようと思う。

自己満足に過ぎませんが。