・普天間の責任は北沢俊美が負うべき

参院選長野選挙区には、民主党がたかしま陽子、北澤俊美の2名、自民党若林健太みんなの党井出庸生の4名が有力視されている。

民主党に勢いがあれば、現職閣僚の北澤と新人女性候補のたかしまがセットで当選する可能性もあった。

しかし、普天間問題の迷走で鳩山政権の信頼が地に落ちてしまった現状からすると、どちらか一人が精いっぱいではないかと思う。

落ちぶれた自民党の残党が頼りの若林と、自民党からの落ち穂拾いを狙う井出の組み合わせも、どちらが優勢とは判断できるような状況ではない。


現職閣僚という圧倒的な強みを生かしたい北澤だが、前夜から雲行きが怪しくなることも考えられる。

米軍普天飛行場移設に関する政府対処方針への署名で社民党福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)が拒否の姿勢を一貫したからだ。

鳩山首相が福島を罷免したことで社民党は政権から離脱する。

この責任の多くは、防衛大臣の北澤に責任がある。


社民党の離脱で、政府与党の参院での優位は危機にひんする。

民主党の石井一選挙対策委員長は27日、都内で講演し、夏の参院選での同党の獲得議席について、「選挙区では30取れる。比例代表では17〜18は取れる」と述べ、48議席程度は確保できるとの見通しを示している。

そのうえで、「(与党の)社民党国民新党が2、3議席取れるなら、連立政権維持のぎりぎりの数字だ」と述べたという。


連立政権の枠組みが壊れることで、選対委員長のもくろみが崩れる。

国防問題が原因で連立政権に亀裂が入るのだから、防衛大臣の責任を問う声の高まりは避けられない。

署名拒否で罷免される福島・社民党首に続いて、北沢防衛大臣の更迭がセットでなければバランスが取れない。

社民党に落ち度があって罷免されるわけではなく、国防の要である米軍基地の移転失敗が原因だからだ。

最も罷免されるべきは北沢俊美・防衛相であってしかるべきだ。


北沢俊美は、自らの力不足を認めて参院選への立候補も辞退するのが筋ではないだろうか。

若い後進に道を譲る引き際の良さが求められていると思う。

民主党長野県連の最高幹部としても、自分だけ当選して高島が落選するようなことはあってはならない。

配下の当選を優先し、背水の陣を引き受けてこそ古老の存在が生きるのではないかな。


北沢俊美への民主党員からの投票は控え、高島陽子の当選に全力を上げる時期が来たと思う。

連立政権崩壊をまねく失態を演じた北沢俊美の潔い引退に期待しましょう。

もし、議員バッジに固執するようなら有権者が鉄槌を与えましょうよ。