・「今度も民主」42%

読売新聞がインターネット利用者を対象に実施している「参院選ネットモニター」の第3回調査結果が22日まとまったので紹介する。

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菅政権発足後に行われた今回の調査では、昨年の衆院選の比例選で民主党に投票した人のうち、参院選の比例選の投票先に再び同党を選んだ人の割合が、発足前の前回調査より17ポイントも増えた。

こうした人の割合は、4月下旬に行った第1回調査は28%、5月下旬の第2回調査は25%だったが、今回は42%だった。民主党への支持が、どこから戻ってきたかを見ると、第2回調査で「投票先を決めていない」とした人の26%、みんなの党に投票するとした人の21%が、今回調査で民主党に投票先を変えた。

調査を監修している明治学院大の川上和久副学長は、「政権交代による新しい政治を期待して衆院選民主党に1票を投じた層は、鳩山内閣の迷走で愛想をつかした。しかし、菅内閣のもとで『もう一度チャンスを与えようか』という意識が強く出ている」と分析している。

モニター全体で見ても、参院選の比例選で民主党に投票するとした人は23%で、第1回の14%、第2回の13%から増加している。

また、鳩山前首相の偽装献金事件、小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件が「決着した」と答えた人は、鳩山氏で14%、小沢氏で8%だけだった。   =6月22日 読売新聞=

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政権交代を支援した一人としては同じ思いだ。

『もう一度チャンスを与えようか』と期待を掛けざるを得ないのが今の政治状況だと思う。

民主党が頼りないからと言って自民党に逆戻りすることはあり得ない。


しかし、期待するのは民主党本部であって、長野県民主党ではない。

長野県にあるのは自由が頭に付いた民主党だからだ。

純粋な意味での民主党は長野県には存在しない。


4年前の長野知事選挙で、民主党の本部(小沢代表(当時))は、田中前知事の支持を明確にした。

しかし、民主党の支持母体である連合長野は、自民党と結託して村井仁を担ぎ出した。

民主党長野県連はこれを黙認し、自主投票という形で援護射撃に徹した。


その連合と政策協定を結び、民主党の支援を受けて知事選に名乗りを上げているのが阿部守一

既得権益と無縁なのが松本たけしという構図だ。

自民党がどう出るのかはっきりしないが、独自候補を擁立しないとすれば前回の民主党同様自主投票とするものの、阿部寄りなのか松本寄りなのかの色合いは出さざるを得ないだろう。


自民が阿部に付けば、保守総取りのようで労組が支援するという利権むき出しのねじれ構図となる。

自民が松本に付けば、右から左まで幅広い支持層の全方位支援を受けることになり、特定の利権に染まらない知事にふさわしい構図になる。

阿部氏の腹黒い情報が目立つので、色眼鏡で見てしまうからこうなるのかもしれないが、節操のない利権集団と化している連合長野と手を組んでいるのだから、的外れでないことは確かだと思う。