・ネット選挙解禁はまだでも音声で

ネット選挙の解禁は見送られてしまったが、果敢に挑戦する候補者もいる。

電話かけが合法であることを盾に、「音声」のみネットで配信するという。

与野党ともに規制の撤廃で同一歩調をとっているのだから、参院選後は速やかに解禁法案を可決して、直後の長野県知事選でネット解禁選挙第一号が達成されるといいな。

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参院選:「ブログで選挙活動」民主・藤末議員

 24日公示の参院選で改選を迎える藤末健三参院議員(46)=民主比例=は23日、ブログを使って音声を流すなどの方法で、インターネットを使った選挙活動を行うことを自身のホームページ(HP)で明らかにした。藤末氏は、インターネットを活用した選挙活動の推進派として知られている。

 選挙期間中のネット利用は公職選挙法上、「パソコン上の文字情報などは文書図画に該当する」として、規制対象となる。藤末氏はHP上で「選挙期間中の投票依頼の電話かけが合法となっているように、『音声』は規制対象となっていない」と説明。「総務省と顧問弁護士に確認を取った」としたうえで、音声によるブログの更新は合法との見解を示した。ネットを利用する理由については「若者に選挙への関心を持ってもらうため」などとした。

 ネットを使った選挙活動を巡っては、今月閉会した通常国会で、HPやブログの更新などを解禁する方向で与野党の協議が進んでいたが、閉会までに公選法改正は実現しなかった。 =毎日新聞 2010年6月23日=