・人類史上もっとも下等な我々

岡谷市内の環境3団体でつくる「ごみ処理を考える会」は11日、市役所で今井竜五市長と会談し、諏訪市下諏訪町と進める湖周広域ごみ処理計画から離脱して岡谷市単独でごみ処理を行うよう要望した。今井市長は「ごみ処理は岡谷市だけでなく、諏訪圏域全体の問題」とし、3市町の枠組みを堅持する意思を改めて強調した。

 同会共同代表の笠原忠夫さん(岡谷の飲み水を考える会)と斉藤美恵子さん(生活者ネットワーク岡谷)、野溝道子さん(岡谷環境を考える会)ら4人が来庁。3市町のごみ焼却施設が岡谷市に建設されると市民が有害物質の被害を受けるほか、発電や熱回収のために一定量のごみが必要になるとして「ごみ減量に逆行する」などと指摘した。

 これに対し、今井市長は語気を強め、「みんながだめだと言い始めたらどうなるか。ごみ処理は行政の責任だ。ごみは必ず出る。焼却しないといけない」「(3市町が)互いに認め合い、全体を考えていくことが必要ではないか。広域ごみ処理計画でごみ減量目標を立てたからこそ、岡谷市のごみ減量は進んだ」などと訴えた。

 焼却方式の選定については、同会は「(事業主体となる)一部事務組合発足前に市民を交えた検討」を求めたが、市福祉環境部の担当者は「机上の検討は意味がない。組合発足後、早急に有識者や市民を交えた検討委員会を立ち上げ、コストと安全性、環境負荷などを詳細に検討し、最良な方式を決定する」と述べた。   =長野日報 2010-8-12 =

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どこにでもいる典型的なお役所の親方ですね。

市民がごみを出すから燃やすことが行政の仕事と信じている。


市民と一緒になって、ごみは資源だと説明して回り、焼却は間違った処分方法だと市民に知らせていくのが本来の行政のリーダーです。

現実問題として、焼却せずにすべてのゴミが片付けられるわけではない。

しかし、いつまでも焼却を大前提にしていたのでは、資源の浪費に歯止めがかからない。


ゴミという不名誉な名をつけられた資源が、有効活用されずに大気中に気体として放出されてしまう現代社会の愚かさ。

数十年後には、何とバカな時代があったんだろうと、さげすまれることは確実だ。

石油をむさぼり二酸化炭素で地球を包み、原子力発電で放射性廃棄物を作り出し、化学汚染で湖沼や海洋を汚染する。

今の私たちは、歴史上もっとも下等な人類ではないかと思う。