・太陽光発電の売電額を最大化4

独立系ハイブリッド発電システムの紹介、第二回は正弦波100V系統です。

発電源は、25wの太陽光発電モジュールが6枚です。

新和工業のSM-17-1500-AG-Pという機種です。

ソーラーコントローラーは、12Aまで制御できる未来社製のPV-1212D1Aです。


このソーラーコントローラーは、自由に設定値が変更できるので、凝ったシステムを構築するには最適にも関わらず価格が安い。

バッテリーはACデルコのボイジャーM27MF(20時間率105Ah)の再生品。

インバーター未来社製の正弦波インバーターFI-S256で、12Vの電源から250wまで100Vの電圧を供給します。


PV-1212とFI-S256の組み合わせは、リモートコントロールが標準で可能なので便利です。

バッテリーの電圧をPV-1212が検知して、設定電圧以下になるとインバーターを停止することができます。

同時に、インバーターの出力から切り替えるための信号もPV-1212から出てきます。

この信号をリレーで受けて、リレーで商用の100Vへ切り替わります。


また、第一回で紹介した12V系統から電力の供給を受けることができるので、バッテリー電圧が設定値を下回ると太陽光発電で200w、風力発電で72wのシステム容量になります。

夜間でも風があれば、100Vの電力が供給できる仕組みです。


正弦波100V系統の負荷は、冷蔵庫とガス警報器、FAX電話と有線放送機材です。

最新式のインバーター冷蔵庫なので、きれいな正弦波で電力を供給したほうがいいのと、FAX電話と有線には無停電電源装置が付いているのですが、これがきれいな正弦波でなければ作動してくれません。

ガス警報器も、正常に機能してくれなければ困るので正弦波100Vを与えるようにしています。


消費電力の合計は平均して37wです。

冷蔵庫の最大消費電力はもっと大きいのですが、インバーター冷蔵庫なので常時低負荷で動いています。

1日の消費電流は24.7Ahですから、出力補正係数を0.85、充放電損失係数を0.95として必要発電電流量は33.9Ah/日になります。

晴天時の有効日射時間を4時間として、1時間当たり8.5Ahの電流を必要とするので、12V電圧のモジュールに求められる発電量は102wになります。

25wのモジュールが6枚なので150wの発電量があるから十分です。


バッテリーには、充電して夜間使用する容量を期待していません。

夜間も電力を供給しようとすると高性能なディープサイクルバッテリーを2台設置する必要があり、これだけで10万円くらいしてしまうの非効率です。

安い深夜電力を利用した方が得策だと思います。


主要機器の購入価格は、太陽光発電モジュールSM-17-1500-AG-Pが6枚で1万3333円(9枚で2万円なので)、再生バッテリーのM27MFが8,600円、充放電コントローラーPV-1212は日本イーテックで13,540円でした。


次回は、矩形波100V系統をご紹介する予定です。