・東北大震災や福島原発事故への情報発信

東北を襲った大地震に追い討ちをかける福島原発の事故において、被害に遭われました皆様方に心よりお見舞い申し上げます。

また、被災各地において懸命な救助、復興に携わっている国内外の方々に対して、心からお礼を申し上げるとともに、ご自身の身の安全を十分に図って頂ければと願っております。


私事ですが、海岸線の被災地のすべてを訪れたことがあります。

20年ほど前になりますが、今回の被災地である茨城以北の地をオートバイでツーリングしました。

テントで野営しながら地元の人たちと触れ合いながら、海岸線のすべての市町村を巡りました。

その思い出の地が惨憺たる状況に陥ってしまったことに心を痛めています。


地震の話題を取り上げてから、複数の読者から批判は控えたらどうかというご意見をいただいています。

国民に求められるのは政府を応援することであって、ブログもバックアップをして欲しいというご指摘です。

被災者の皆さんへのご支援はいくらあっても足りないくらいだと思いますし、関係者の苦労は遠くで眺めているものには、ほとんど分からない状況だと思います。


国民の一人一人が「自分の出来ること」を一生懸命やることが災害に遭われている方々への支援には必要だと思います。

自分に出来ることを考えたときに、ブログの特色である情報収集力を生かし、辛口の指摘で問題点の是正を促すことは有効ではないかと考えています。

生活の面では、得意分野のエネルギー削減にさらに努力し、被災地に提供されるエネルギーが増えることを期待して努力しています。


昨日、独立型太陽光発電に新たにインバーターを増設して、中部電力から供給される電力をさらに削減出来るようにしました。

我が家には、電動自転車や電動バイクが備わっているので、電気を利用することでガソリンの消費量を減らし、結果として被災地で不足するガソリンの供給にわずかでも寄与できるようにとの思いです。

一人で出来ることは限られていますが、同様の試みを多くの国民が取り入れれば、かなりの量のエネルギーを被災地に送り届けられるようになります。


電力が不足する東北電力東京電力へは直接の貢献はできませんが、昨日の静岡東部地震のように発電所の近くで新たな地震が発生して自分の暮らす地域の電力供給に影響が出ることも考えられます。

そのときに中部電力東京電力に提供している電力が削減されるようなことがあってはならないとの予防の意義もあります。

住宅の断熱性を高め、エネルギーの効率的利用と自給率を高めたことで、我が家では灯油をまったく使用していませんし、電力も月に1千キロワット以上を供給しています。


仕事の都合で被災地にボランティアに出かけるといった直接的な貢献はできないのですが、支援のために被災地に入ったさまざまな方からマスコミとは違った観点からの情報提供が受けられる環境が整いつつあります。

情報にはいろいろな種類があって、国民を過度に刺激しないために厚いオブラートに包まれた政府が発表する情報や、東電や原子力保安員の混乱した情報などのように、知りたいのに伝わらないものが多いような気がします。

被災者が求めている情報には、楽観的に安心を誘う心温まるものがある一方で、リスクを判断するために悲観的に今後の推移を推量するものもあるはずです。


どらかに偏るのではなく、被災者が必要に応じて選択できるようにさまざまな観点から情報の提供がなされるべきだと思います。

ただし、風評被害を誘発するデマはだめです。

情報を発信する側として難しいのは真偽の判断ですが、明らかな間違いや誹謗中傷に陥らないようにできる限り配慮をしていきたいと思います。


駒ヶ根に想うが今回の震災に際して発信する情報は、厳しいものも出てくると思いますが、上記のように被災地への特別の思い入れが根底にあるので、悪意を持って流すものは無いのだということをご理解いただければ幸いです。