・長野県の放射線(放射能)水準


状態が安定してきたので、しばらく更新を止めます。
事態に変化が現れたら再開します。 4月11日更新

長野県(長野市)の放射線情報です。

3月15日の夜から急激に放射線濃度が上昇しました。

その後は、なだらかに低下していますが、所々で値が高くなるのは降雨の影響があるようです。


放射線濃度が急上昇したのは、福島原発周辺の風が海から陸へ吹いていたために、北信地方放射性物質を運んだためと考えられます。

その後は、原発周辺では幸いなことに陸から海に風が吹いているので、長野の放射線濃度が低下していると推察されます。

現場周辺の風向きで各地の被害が変化するので、天気予報には注意が必要だと思います。


一般公衆が受ける放射線の量は1年間で1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト)までと定められています。※1

一時間あたりに換算すると0.114マイクロシーベルトに相当しますが、24時間、365日屋外いることはありえないので、一日に8時間程度屋外で作業される方なら0.5マイクロシーベルトが制限値の目安になります。

現状は、直ちに健康に影響が出る数値ではありませんが、推移に注意が必要です。


南信の状況 3月17日(木) 測定値(μSv/h)

飯 田 市 (飯田合同庁舎) 時間 12時 0.04
伊 那 市 (伊那合同庁舎) 時間 14時 0.03
木 曽 町 (木曽合同庁舎) 時間 15時 0.06

※1 国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告する、一般公衆がこれ以上被ばくしてはいけないという限度

一般公衆の被ばく限度は1年間あたり1mSv です。
人は普通に暮らしていても1年間に平均2.4ミリシーベルトを浴びるが、それに加えて浴びる年間許容限度が1ミリシーベルトです。(医療目的の被曝は含まれない)
ただし、この線量の被ばくが安全だというわけではありません。
「10万人がそれぞれ1mSv 被ばくすると、その中から放射線によるがん死が1人から37人の割合でが発生する」と計算されています。
計算の仕方によってこのように大きな違いがありますが、ICRPでは1万人に0.5人という数字を採用しています。
安易に危険だ安全だと決め付けるのではなく、放射線量とそれによって生じるリスクを的確に判断することが必要です。