・脱原発には内閣不信任案もあり

昨日は一日中、台風の影響で大雨でしたが、その影響で太陽光発電は快晴のときの8%にまで落ち込みました。
それでも発電量の6kwhというのは、我が家の一日分の電気使用量(業務用含む)に相当するから自給率は100%。
電力需要の都会からはるかに離れた過疎地に原発を作って電気の恩恵だけを受けている家庭や企業が、自家発電に真剣に取り組めば原発は不要になる。

原発の電気は安く作れて、太陽光発電は経済性が低いから再生可能エネルギー原発の代替は無理だと原子力村の経済学者は吠える。
裏を返せば、原発の電気を安く見せるための仕掛けが日本社会の隅々まで施され、長いものに巻かれることをよしとする日本人の気質もあって原発神話を信じ込まされていたということ。
再生可能エネルギーへの開発予算を削って原発推進に躍起になっていた日本国政府もグルだ。

高いといわれる太陽光発電だが、実体験している家庭用に限っても原発に比べて経済性が劣るとは思えない。
設置への補助金や高額買取制度があるからだろうと揶揄する向きもあるかもしれないが、これらがまったく無くても償却年数は15年だから発電設備としては採算性が良い方だと思う。
実際には補助金などの恩恵で元が取れるのは我が家では7年くらいだし、一般家庭でも10年を下回るケースが少なくないと思う。

太陽光発電ソフトバンクの孫氏が率先して地方自治体に働きかけているので、状況は大きく変わると思われる。
現状でも採算性が優れているのに、さらに条件が向上すれば、設置に二の足を踏んでいる方々も引き付けられるに違いない。
災害への対応力、ほぼゼロに近い銀行金利を考えれば、社会的ニーズへの貢献という意味においても自尊心を満足させるには十分な価値がある。

太陽光発電のメーカーも技術革新が徐々に進んでいて、モジュール(発電パネル)の面積当たりの発電量もこの一年で一割以上向上した。
価格も二割くらい安くなったようなので、買い取り価格や補助金が下がったとはいえ、経済性の面では好条件のままだと思う。
我が家でも、設置するスペースに余裕があればもっと増設したいと考えている。

このブログでも以前から提案していた「使われていない農地」への太陽光発電の設置をソフトバンクの孫氏が提唱したことで、我が意を得たりと思ったものの、法律の壁が大きく立ちはだかる。
多くの自治体が協議会を作って孫氏の構想をバックアップする体制が確立すれば、政府の重い腰を上げるかもしれない。
エネルギーを浪費して草刈するだけの大きな畦畔が特徴的な中山間地の農地には「使われていない農地」がかなりある。

我が家の水田は公称15アールだが、実際は2.5アールが畦畔だ。
なんと六分の一が「使われていない農地」となっている。
ここに太陽光発電でも風力発電でもいいから設置させてくれれば、かなりの電力を生み出すことができる。
敷地の周囲を見渡すと5%くらいは発電用地として使えそうなので、太陽光発電に換算して20kwいける。

田舎だからといわれてしまうかもしれないが、都会だって探せば「使われていない発電適地」があるはずだ。
法律は国会議員が作るものだから何とでもなる。
原発が嫌だから何とかしようと思ったら、「使われていない面積」を発電に使えるように改めればいい。

近く、内閣不信任案が野党から提出されそうだ。
衆院を解散する時間的な余裕はないから、内閣総辞職が有望になる。
与党から大量の造反が出て可決されればだが、菅内閣よりはマシな政府ができることを期待したい。

できることをやらなかった菅政権から、できることから迅速にやっていく新しい政権へ、代わるべきときが来ていると思う。
エネルギー問題は、ほぼすべてが政治課題だからだ。