・放射線の基準が場当たり的

放射線の受忍上限は一年間に1ミリシーベルトだったはずなのに、基準が百花繚乱でどんどん緩和されているような気がする

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上限は生涯100ミリシーベルト=食品の放射性基準−安全委案

 食品に含まれる放射性物質が健康に及ぼす影響をめぐり、内閣府食品安全委員会専門部会は21日、食品から受ける放射線量を生涯で1人当たり100ミリシーベルト以内にとどめるべきであるとの案をまとめ、大筋合意した。子どもについては成人より放射線の影響を受けるリスクが高い可能性に留意する必要があるとしている。来週に最終案をまとめ、厚生労働省は規制値の見直しに着手する。
 現在は生涯の累積線量ベースでなく、年間でセシウムが5ミリシーベルトヨウ素は2ミリシーベルトが上限。厚労省はこの数値を基に食品から摂取する放射性物質の暫定規制値を設定しているが、今回の案を受けて規制値が厳しくなるとの見方もある。
 案は、内部、外部被ばくも含め生涯100ミリシーベルトとした根拠について、広島・長崎原爆の被爆者が被ばく線量125ミリシーベルトでがんによる死亡率が通常より高くなった一方、100ミリシーベルトでは死亡率の上昇が見られなかったことを挙げた。 =時事通信 2011/07/21=