・古建具利用の内窓


居間の縁側は、市販の高性能窓や内窓に頼らずに超高性能の断熱性能になっています。
使ったのは古い板戸。
板を取り除いて中空ポリカーボネート(以下、中空ポリカ)に差し替えてあります。

外側から順に、1.既存アルミサッシ、2.密閉空気層、3.中空ポリカ、4.非密閉空気層、5.中空ポリカ、6.密閉空気層、7.中空ポリカ。
資材としては4重の7層構造になってます。

断熱性能を表す熱貫流率は1.1(W/m2・K)。
窓としては文句無く最上級だと思います。

2間幅(3.6メートル)で欄間窓がついた高さ2.2メートルの大きな開口でした。
欄間窓と掃き出し窓一枚分は、断熱材で塞いであります。

断熱する前と後ではどれくらい違うか。
外気氷点下10度、室内20度として、断熱強化する前は、窓から1750wの熱が逃げていました。
断熱後は175wですから、1/10!

この断熱窓の一番の特徴は、材料費が安い。
全部で2万円くらい。
既製品で同じ性能を引き出そうとすると資材費だけでも40万円程度はするんじゃないかな。

薪ストーブの熱を縁側に貯めて循環ファンで家中に給気していますが、この窓が外に熱を逃がさない重要な役割を担っています。