・布マルチの落水着土


6月7日。
布マルチ敷設から20日経過。
全面で第三葉を確認。

田の水を抜いて、浮かせていた布マルチシートを土壌に密着させる段階に入る。

水耕栽培で育ててきた苗を土に植えることになるので、一般的な田植えに相当します。
しかし、根を土に挿し込む田植えと異なり、綿に挟まれた状態で土の上に載るだけなので、そのままでは根が張っても浮いた状態になって倒伏しやすい。

根を土に密着させる技が、布マルチ農法を実践する各農家の腕の見せ所です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
各積算値
・気温 389℃(477℃)
・有効温量 193℃(187℃)
・日照時間 145時間(217時間)
・日射量 450MJ(649MJ)
※()内は昨年の実績。

撮影日 2013.06.07


布マルチを地面に密着させ、根を土壌に押し付ける道具。
本来の用途は種蒔き機ですが、後輪の転圧ローラーだけを利用します。
(前輪の棒を撮影のための支え)

これを押しながら布マルチシートの上を何度も往復します。
総歩行距離は5キロメートル!
何とも地道な作業です。

さらに。転圧するタイミングが難しい。
地面は締まるが、布マルチシートは湿った状態でなければうまくいきません。
田んぼから水を抜いて、その日の天気、気温、風の状態をみてベストのタイミングで作業します。

全面を一斉にできるわけではなく、ぬかるんでいるところや、布マルチシートが水浸しのところはもう少し乾くまで待つ。
米の収穫量に大きく影響する「第二の難関」です。