燃費(電費)を決める要因 1.走行抵抗 (5)回転部の摩擦抵抗

自動車には、タイヤ以外にも車軸などの回転部品が多数あります。
回転部品が接触している場所では熱が発生するためにエネルギー損失が生じ、これを摩擦抵抗といいます。

エンジンや変速装置を搭載するガソリン車に比べるとモーターで駆動するEVは摩擦が生じる部品数が少ない。
主な摩擦抵抗にはドライブシャフトと軸受けがあります。

日産リーフは車体内部の回転部の摩擦による抵抗は非常に少なくなっており、ユーザーが意識する必要はほとんどありません。
摩擦が少ないことにより静かな走行環境も得られます。
部品が接触する → 摩擦が生じる → 熱と音が出る、です。

電力消費シミュレータの開発段階ではモーターコントローラー効率を含めても一割程度であると見込まれ、回転部分の摩擦抵抗だけを抜き出せばわずかな影響にとどまっていると推測されます。

《まとめ》

【摩擦抵抗】
 回転部に発生する抵抗で、走行抵抗全体に対する車両駆動系伝達効率として算入する。
 P = (1/η)uF
 P : 電池の出力
 η : 車両駆動系伝達効率
 u : 車両速度
 F : 走行抵抗