・虫のいる自然

今日、ハチに刺されてしまいました。
それもデカイ「クマバチ」にです。
通説ではクマバチはつかまない限り刺さないといわれているのですが、
今回は運悪くクマバチの巣がある所に手を置いてしまい、
たまたまお尻から巣を出てきたハチに遭遇してしまったわけです。


ハチにすれば巣穴をふさがれていると勘違いして邪魔だからチクッとやったのでしょうかね。
ご存知の方も多いとは思いますが、虫に刺されても的確な手当てで腫れずに済ませられます。
・刺されたら針が残っていないか確認しもしあればピンセットで取り出す。
・抗ヒスタミン軟膏を塗る「オイラックスH」を常備しています。
・氷をビニール袋に入れて患部を直接冷却する。
毒性の強いハチ(スズメバチなど)の場合を除いて、これをやればほとんど腫れません。
今回も大きな「クマバチ」でしたが、まったく腫れはありませんでした。


虫に刺されて思い出したのですが先日の信濃毎日新聞に気になる投書がありました。
8月26日の「建設標」へ投書ですが、

「屋内にハエや蚊のいない夏」
今年の夏も幸い、屋内で蚊やハエの姿を見ることはなかった。・・・

内容は、昔は農耕に牛馬を使用していて、生活の場と牛馬の居場所が近くであったし、田畑の肥料は牛や馬ふん尿だったから、ハエや蚊がたくさんいた。しかし今日では機械がすべてやってくれるので家畜の姿が消えるとともにハエや蚊も少なくなり近頃はほとんど見ない。ありがたいことだと思う。・・・。ハエや蚊のいない環境が続いてほしい。


89歳になる農業を営まれている方の投書だが、読んでいて背筋に寒気を感じました。
農業が機械化されて虫がいない環境になったことが自然破壊の一端であることに気がつかないばかりか、これを将来も期待していることにです。
すべてとは言いませんが、農家の多くは農薬散布を「消毒」と言って毒性の認識が薄くなっているようです。
近代的農法に農薬が不可欠だとしても、虫がいない環境は自然が破壊された結果だと認識する必要があると思います。


これだけのお年寄りにしても昔の自然豊かな環境の良さに思いが及ばないことにびっくりしました。
人間に都合の良い環境が、人間以外の生命を育む環境にとってどれほどの脅威となっているのか気がついて欲しいものです。


せめて自分の田畑には農薬を使わずに安全な作物と虫がたくさん生息する自然な環境を保ちたいと思っています。
蚊がいても「網戸」や「蚊帳」の中に人間が逃げ込むことで共存ができます。
昔はいたが最近は目にしなくなった虫がいたとしたら、それを喜ぶのではなく危険信号だと捕らえ自分の営みを見直す機会にしたいですね。