・人件費が高すぎる 1


駒ヶ根市の人員削減5か年実施計画というものがあるのをご存知?


5年間で職員数を34人減らす計画ですが、
ほんとに適正な人員になるのかな? と疑問です。


理由はいろいろとあるのですが、まず目に付くのが新規採用の人数と年度。
計画前年とした15年度当初に、削減目標の25%に相当する8人を採用して元になる人数を増やしています。
実際には14年度末の332人が元になるはずですから、実質削減人数は26人と見てよいと思います。
削減実績を「かさ上げ」するための数字の操作ですね。


削減の方法も定年退職が19人でほとんどを占める。
削減計画というよりも、定年退職予定表と言った方が合っているような気がします。


さて、適正化された後の人数が本当に適正人員なんだろうかと疑問です。
その答えは削減に積極的な周辺自治体との比較で明らかになります。

人口10万8千人の飯田市と1万3千人の高森町を参考にしてみましょう。

自治 職員数 給与総額 平均給与 人口 人口/職員
  万円 万円 人/人
高森町 83 45,018 542 13,057 157
飯田市 694 413,107 595 108,020 156
駒ケ根市 284 171,046 602 34,709 122

比べてみるとはっきりしますが、人口/職員の比率が駒ヶ根市だけ低いんです。
意味するところは、人口の割りに職員が多いということ。
飯田市と高森町は伊那谷にあって人員削減に成功している優秀な自治体ですが、
飯田市はさらに18年度までに10%人員削減する計画です。


明日に続く・・・。