・村井寄りの信濃毎日新聞


信濃毎日新聞社共同通信社などが行った全国自治体トップアンケートの集計が、信濃毎日新聞に掲載されています。
この時期を狙ったところが、反田中の姿勢を明確にしている信濃毎日新聞らしい。
・信濃毎日新聞 『県内市町村長 自治体存続に不安9割 厳しい財政運営』


アンケートの対象を自治体のトップすなわち市町村長に絞った点も、村井候補の主張
基礎自治体たる市町村・地域が主役」
を後押しする狙いが明確です。
・村井 仁 公式HP


紙面の10・11面見開きで、アンケートの分析をしています。
その中で目に付いたのが、『道州制に「賛成」は67%』の見出し。
え!?っと思うでしょ。
村井候補の将来構想が、自治体のトップには受け入れられていると印象付ける記事です。


しかし、調査結果の数字を見ると、これは全国が対象の場合で、県内では賛成53%反対47%と拮抗している。
確かに 【全国】 と小見出しをつけているが、道州制の存在を意識させるには十分に効果がある記事の書き方だと思います。


信濃毎日新聞は、知事選の特集ページを自社のHPに設けている。
・信濃毎日新聞 2006長野県知事選

両候補の動向の記事が一覧できます。
・動向 村井氏

・動向 田中氏


賢明な方なら気がつくと思いますが、集められた記事の数が41対23と、村井氏の記事の方が圧倒的に多数載せている。
さらに、「知事、村井氏を当てこすり」などと、田中氏に対して辛らつな表現を用いている。


ところが、村井氏が、今回の豪雨災害を「知事選直前に、このような形で表れたのは天の戒め」と訴えた不適切発言は記事に取り上げないで、村井氏を擁護する姿勢を見せている。


信濃毎日新聞が、県議や財界、土建業者と結託して村井候補を当選させようとしてやっているとは思えない。
そこまでやったら、マスコミとしての自主独立の立場を自ら否定することになってしまうからです。
ではなぜ、こうまでして田中氏が不利になる記事を連発するのか?


やはり、知事と信濃毎日新聞の間に、軋轢があるのでしょう。
簡単に言ってしまえば喧嘩しているようなものです。
信濃毎日新聞が、喧嘩している田中知事の敵である村井氏寄りになる、すなわち敵の敵は味方となるのは当然かもしれません。