・半端な気持ちで祭りはできない

富士見町の夏祭り「第23回富士見OKKOH」の実行委員会は、29日に予定していた祭りを中止とすることを決めた。
・長野日報 『富士見OKKOH中止 実行委「子どもに気の毒だが…」 』

祭典委員長の矢嶋民雄町長は取材に対し、「岡谷市で豪雨災害が発生し、町の災害対策本部もまだ解散していない。
今週も大雨が続く予報で被害拡大が心配される。
(窪田実行委員長に)配慮してほしいとの考えを伝えた」と語った。

窪田実行委員長は、「総合的に考え、自粛が適切と判断した。残念だが、これからの町の進むべき道だ」と説明。


駒ケ根市でも豪雨災害庁内警戒本部が設置されたままになっています。


中央アルプスの玄関口である県道駒ケ岳公園線が被災し、仮設道路の設置で急場をしのぐ緊急事態となっている。
しかし、この仮設道路は、設置後すぐの降雨によって使用中止に追い込まれるなど、混乱が続いています。
・伊那毎日新聞 『県道仮復旧、ロープウェー再開も雨で再び運休 』

中央アルプスに依存する駒ヶ根高原の観光産業は大打撃を受けているはずです。


梅雨の晴れ間の間隙を縫って、お祭り騒ぎに興じるよりも、早急に取り組むべき課題が山積しているように思います。
富士見町長の判断を聞くと、駒ヶ根市長の責任逃れが、さらに嘆かわしく感じます。


KOMA夏の実行委員長がどなたか存じませんが、
富士見町の将来を考えて中止を決断した実行委員長の英断に比べて、
駒ヶ根商店街のみの利益のために自主開催を敢行したことは決して褒められるものではありません。