・遊説でも嘘はいかんよ

村井候補の街頭演説を聴くことができました。
商店の駐車場には市民が数十人集まって、候補の到着を待っていました。
予定より10分ほど遅れて街宣カーの轟音と共に候補が登場。


商店の駐車上ですから、BGMが流れています。
聴衆は、候補の演説とBGMが混雑した喧騒で耳が痛い。


すると、村井候補の支援者でしょうか、トラックの荷台に登ってスピーカーに取り付き、向きを変えました。
それでもうるさいと思ったのでしょうか、なんとスピーカーに接続するケーブルを引き抜いてしまいました。
国家公安委員長の目の前で、・・・これって器物損壊じゃないですか。


ともかく、邪魔なBGMを退治してもらった村井氏は、演説の中身が佳境に差し掛かります。

今回の災害を引き合いに出すのは本意ではないが。(本意じゃなきゃ出すなよ)
私は防災担当大臣でした。
長野県は砂防関連予算を減らしている。1万6000もの危険箇所があるのに、すべて停めてしまった。

聴衆は、田中県政の怠慢ぶりを聞いて村井氏への期待を膨らませます。


しかし、有権者に嘘の情報を流して、自分を有利に持ち込むやり方は許せませんね。
県土木部によると、「土石流危険渓流」は6000カ所近くあり、整備率は19%程度。


村井候補の演説は、6000を1万6000へと水増し、約2割の整備率をゼロにしてしまう横暴なものです。
防災担当大臣の肩書きを引用したからには、勘違いでは済まされません。
演説を聴いている聴衆の多くはご老人のようでしたから、村井候補の嘘に気がついた人はいないでしょう。


器物損壊の現行犯に、虚偽情報の流布。

第110条(候補者等の誹謗禁止)何人も選挙運動のために候補者(候補者となろうとする者を含む。)の身分・経歴・人格・財産・行為又はその所属政党に関して虚偽の事実を陳述し、又は流布することができず

刑法と公職選挙法に違反じゃないかな。
取り締まるほどのことじゃないと思うけど、村井氏の、県知事候補者としての信用を失墜させるには十分な行いですね。


政策を聴きに行ったはずだったのですが、嘘の情報に基づく批判に終始して、残念な結果になってしまいました。
こんなことを長野県内全域でやっているとしたら、村井氏の人格を疑ってしまうよ。