・演説は原稿棒読み


昨夜、飯田市で行われた長野県知事選挙の合同演説会は、失笑に包まれていました。
そのほとんどが村井氏に向けられたもので、県民の目に村井候補がどのように映っているのか、一端が垣間見られました。


合同演説会の内容は、マスコミではあまり詳しく報道されないと思います。
それほど、田中氏と村井氏の差が歴然としていました。
それを象徴したのが、最後に与えられた4分間の演説。


最初に田中氏がいつものように、場に即したアドリブを混ぜて、合同演説会の内容を締めてみせました。
次に村井氏の登場となるのですが、なんと手には原稿、目には老眼鏡。
聴衆をほとんど見ることなく、原稿を棒読み。


政治家の演説、それも選挙の重要な場面で、原稿に書いてあることを読み上げる場面を見たのは初めてです。
(私の経験不足かもしれませんが)
内容は、選挙公約として11項目を発表していたと思いますが、聴衆は内容に聞き入るよりも、村井氏の姿に唖然として『演説』に集中できません。


国家公安委員長、防災担当大臣の経歴を前面に出した政治家が、メモを見ながらどころか、原稿の一字一句をボソボソと読み続ける姿は異様でもありました。
選挙後半に向けて最終兵器として重要なのはわかりますが、冒頭から原稿に頼って演説する姿からは、長野県のリーダーとして能力を見せ付けたかった思惑とはまさに正反対の印象を受けました。


演説の内容については、後で詳しく紹介しますが、候補者の県知事としての資質を見極めるための重要な合同演説会で、他人の書いた原稿を読み上げた村井氏の姿は、ある意味では驚愕的でした。