・候補への公開質問状

信濃毎日新聞の記事に腹を立てていたらキリがない状態が続いています。
4日の紙面で、またも露骨な村井支援を展開しています。
・信濃毎日新聞 『小児科・産科など医師不足解消へ 信大 養成事業に力』

村井候補が演説で力説している少子化対策そのものです。


例えば、31日の飯田市での合同演説会で、少子高齢化について。

県としては医学部を持つ信州大学との調整を行っていく必要がある。
実は信州大学に入る長野県出身者は非常に少なく、私は長野県に関わる医者を長野県枠を作ることで確保するように提案した。
この仕組みは今、非常にうまく機能し始めている。

これまでは、記事の裏に隠されている意味を紐解かないと信濃毎日新聞の村井支援が分かりにくかったのですが、
選挙情勢が不利となった終盤では、なりふり構っていられなくなってしまったようです。
この記事は、誰が見ても、村井氏の主張を裏付けるための援護射撃です。


ところで、信濃毎日新聞の記事がすべて役立たずかと言うと、そうでもない。
中には、さすが有力地方紙と思わせる記事もある。
同じ4日の紙面から探すとすれば、3面の公開質問状の紹介記事。
・信濃毎日新聞 『情報発信に公選法の壁 候補への政策質問・アンケート』


市民団体が、県知事候補両氏に市民の目線で質問をぶつけた結果が公開されています。
『お産・子育てへの政策を候補に問いました』

『候補者への公開質問状回答』


候補の人柄、考え方、市民への態度が良く現れていると思います。
どちらの質問内容への回答でも、大雑把な村井氏と、質問の一つ一つに丁寧に答える田中氏の違いが鮮明に現れています。
特に「公開質問状」の方では、村井氏は質問への回答を回避しています。


具体的な施策については、地域や議員、首長と協議するのは当然ですが、知事としての理念が示されなければ、それぞれの欲得に縛られて議論がかみ合わないばかりか、進むべき方向性すら見失ってしまいます。
これでは、県政がどちらを向いて進んでいくのか見当がつきません。
県民は知事に、お飾りの相談役ではなく、理念ある社長像を求めているのです。


一般市民の目線で突きつけられた質問への答え方で、知事としてどのように市民と接する気があるのかはっきりしました。
知事になろうとする候補者が進むべき道を示さなかったら、どうやって選択するのでしょう。
すべて「選ばれてから相談して決めます」とする候補に長野県政を託すことが適当かどうか。


子どもたちに、この公開質問状を見せただけで解ります。
「こっちの人、何にも答えてくれてないよ。」
子どもは正直で解りやすい。