・NHKで村井氏が徹底討論

村井氏を迎えてNHKで討論番組が生放送されました。
当初1時間15分の予定が、放送中に急遽10分延長されるほど、議論が白熱。
機を見て対応できるところは、さすが国営放送の強みですね。


冒頭で話題として取り上げられたのが、ガラス張り知事室の廃止。
村井氏は当選直後の記者会見で、田中知事の開かれた県政の象徴を、
『見せ掛けだけのガラス張りには意味がない』 として、廃止を明言しています。


廃止の意図を聞かれた村井氏は、
『すべて公開にすると会議では発言に自己規制を伴う危険性がある。』
会議の秘密性を重視する意向を示しました。
何を担保にガラス張り知事室を廃止するのかと問いただす金子教授には明確な答えを示せませんでした。


景気対策と福祉がテーマになったところでは、基礎知識の不十分さを露呈していたと思います。
村井氏の経済理論は比較的単純明確です。
  公共事業→景気が回復→自治体の税収増加
金子氏から、論理が破綻していることを突きつけられると、
 『ベンチャー企業、デスバレー、インキュベータ』
突然カタカナを並べて分けのわからない話を始めました。
政治家が解らない話になった時に、自分を守るために話をわざと難しくして煙に巻く「政治家の防衛術」ですね。


特別養護老人ホームと宅幼老所の関係については、
『宅幼老所は介護度の低い、せいぜい介護度2程度の人のための施設』
『意義は高く評価しますから続けたらいいじゃないですか』
『やれる場が増えるのは、それはそれで結構だと思います』
知識が不足しているばかりか、他人任せのような発言をして無責任ぶりを発揮していました。


さらに、特別養護老人ホームが不足しているから作って当然との主張の裏づけとして、
『前提としては自治体の経済力が伴わないとどうしようもないから、経済力の一つに補助金をもらう』
と論じました。
これには金子氏がカウンターパンチ炸裂です。

特別養護老人ホームに国の補助金は一切出ない。そのくらいのこともご存知ないのか?

村井氏は必死にクリンチで逃げます。
『制度の改変があったくらいのことはもちろん知っている』 と虚勢を張って、
『公共事業をしなかったから長野県の経済規模が小さくなった』
  公共事業→景気が回復→自治体の税収増加→福祉予算増加の循環をつくることが必要、
『そのためには砂防ダムのようにメンテナンスを永遠に続けなかればならない公共事業が必要』
とんでもない理屈が飛び交いました。


明日へ続く。