・中川村の若者定住住宅

駒ヶ根市には、二つの中学校があって、街中は大規模校、川向こうは小規模校。
どちらも問題ですが、市の教育委員会は解決策を見出せないでいます。
そればかりか、恣意的に中学校を移転させようと画策したのですが、
市町村合併の失敗の煽りを受けて頓挫してしまいました。
中央アルプス市という珍市名を当事者たちが選択したおかげで自滅したのは、
村井新知事の言うところの「天の戒め」だったのかもしれません。


この経緯は、これまでにもこのブログで検証してきましたのでご存知の方も多いと思います。
合併特例債を当て込んで、大型公共事業として市民を納得させやすい「教育」を食い物にしようとした当事者たちの品性のなさには辟易させられます。
さらに、目的を遂行するために、小規模中学校に不利な虚偽の情報を教育長と教育次長が市民に吹聴して回る。
市長は、通学生徒数の増加につながる人口増加策を行うとしていたものを怠って、中学校が存在できなくなる状況をお膳立てしていきました。
【駒ヶ根に想う】 ・できないのかやらないのか


この問題は、抜本的な解決がなおざりにされたままになっています。
金さえできれば箱物を作りたい中原市長は、虎視眈々と機会をうかがっているようです。
しかし、生徒達にはなんの落ち度もないのです。
本来ならば、中学校周辺の住宅整備を進めて若者世代の定住を促せば、小規模校の問題はそれほど困難を伴うことなく解決できます。


できないのではなく、やる気がないから放置されたままになる。
地域住民の理解が得られない_などと、できない理由を住民に押し付ける無責任ぶりも発揮してきました。
市民のための政治を行政のトップがやらないと、子ども達が犠牲になる典型だと思います。


合併の相手だった中川村は、駒ヶ根市とは違い、若者定住のために積極的に動いています。
・中川村の村営住宅
今朝も、有線放送で周辺自治体に若者向け専用住宅のPRをやっていました。
中川村に持っていかれてしまう若者がもったいないと言うと語弊があるかもしれませんが、
駒ヶ根市も中川村と同じことをするだけで、自然豊かな住宅で暮らしたい若者を呼んでこれるチャンスがあったのに、と残念に思います。


合併を目指した自治体同士でありますが、合併の目的が箱物建設のための金(特例債)だった駒ヶ根市と、
村の将来の発展を目指したであろう中川村の違いが、その後の取り組みで明らかになってきました。
これら、駒ヶ根市のやり口を知れば、中川村の村民も合併に二の足を踏むようになるのではないでしょうか。


長野知事が田中氏だったこれまでは、駒ヶ根市とは高度の緊張関係にありました。
しかし、これからは中原市長の思いのままにさせてくれる村井氏が知事になります。
これまで我慢していた箱物への思い、土木事業へ恩返し、伏せていた隠し借金をどんな形で動かし始めるのか。


田中知事がいなくなる9月1日は、利権集団にとっては戦勝記念日、一般市民にとっては借金地獄への入り口になるかもしれませんね。

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