・無人駅にロータリー?

駒ヶ根市内には、JR東海の駅が4箇所あります。
このうち、駅員がいるのは駒ヶ根駅だけ。
他の三箇所は無人駅です。


無人駅なのは、乗降客が少ないからだってことは誰でも想像できます。
利用客が少なければ、駅の設備もそれほど必要ない。
ホームさえあれば、乗り降りには困らないので、それ以上を望む人はいないでしょう。


ところがどっこい(死語ですかね)、小町屋駅は6000万円を投じて、駅周辺の整備に乗り出します。
・伊那毎日新聞 『小町屋駅前広場8月着工へ』

市はホームへのアクセスのための階段や車いす用のスロープなどを設置するほか、駅前広場には車の出入りのためのロータリーをはじめ、駐車場、バス停、自転車置き場、トイレ、電話ボックスなどを設置する計画。
高校生などの歩行者が多い市道宮の北線も併せて道路両側の歩道を拡幅するなどの整備を行う。


階段やスロープは必要な設備だと思いますが、ロータリーや駐車場まで必要なのか理解に苦しみます。
主な利用者は、高校生でして、駅で下りたら徒歩で学校まで行きますから車には乗らない。
駒ヶ根から周辺の高校に通う生徒さんは、朝夕に車で送り迎えが必要ですが、
すぐ近くの駒ヶ根駅にロータリーがあるので不便はしていない。


どう見ても、必要だから作る_じゃなくて、作りたいから(作らせたいから)整備する事業のようです。
8月中に住民説明会が開催される予定ですが、周辺の限られた市民だけを集めてこじんまりとやるんでしょうな。
反対意見が出ても、優れた少数意見は却下する駒ヶ根特性が発揮されて、なし崩し的に事業が着手されるんだろな。


駒ヶ根市は、不良債権化した塩漬け土地を、あらゆる手も使って帳簿から消し去ることに躍起になっています。
自治体の負債を正確に公表する実質公債費比率が、一般自治体にまで適用される見込みとなったことで、
この動きはさらに加速するとことが予想されます。
駅前整備、公園、生活道路、名前と用途はそれなりですが、地面が持っていた意味を理解すれば、その事業の本当の意義が見えてきます。


説明会に出る『権利』を与えられた住民は、市全体の利益から考えて正当な主張をしてもらいたいと思います。
そして、マスコミはしっかりと取材して、市民の声と行政の対応について検証した記事を書いてもらいたい。

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