・自由「民主党」と連合長野②
連合長野が、何で民主党支持基盤なのに村井氏を支持したのか、今さらながら疑問に思い始めました。
でも、公式サイトを見たら納得。↓
http://www.rengo-nagano.jp/profile.htm
以前に会社員をしていた時も、従業員組合には加盟していましたが、労働組合には縁がなかった。
私に誤解があったのですが、連合は労働者(いわゆるブルーカラー)の組合組織だと思い込んでいました。
ところが、構成を見るとホワイトカラー系の労組がずらっと並んでいます。
一番上に名前があるのが「自治労」。
自治体職員の集まりです。
なるほど、長野県庁の田中憎しの職員たちが最大勢力なのか。
子どもから、県知事選挙のことを家庭で話したという学友の言葉を聞いたのを思い出しました。
「お父さんとお母さんは、役場に勤めているので、田中さんが知事だと給料が減っちゃうでしょ。」
「だから辞めてもらわないと困る」
子どもに、こんなひどいことを言う親もいるのだな_と思ったのですが、
この人たちの集まりが自治労。(こんなのは少数派でしょうが)
さらに、県教組(長野県教職員組合)の名もある。
高校再編で知事と衝突してました。
民主党の支持基盤としての連合_ではなくて、反田中を構成員とする組織としての連合。
今回の知事選では、こういう図式だったのですね。
ところが、漏れ聞いたところによると、連合の組織内部でも、
「自民党と手を組んでまでして村井氏を推したくない。」
との声が少なくなかったらしいのです。
連合の組織を見れば、農林関係も名を連ねていますから当然でしょう。
小泉さんに、ばっさりやられた郵政労働組合などは、なおさらだと思います。
連合の総意で反田中=村井支援だったわけではなさそうです。
政治姿勢としては、民主党の政権交代を支援するとしていますが、背に腹は代えられない。
目先の損得の方が上回るのは人の常。
政治信念は、少しの間棚上げにして、自分の手取りを増やそうとしたのが今回の村井支援だったのか。
だから、党本部と同調した民主党県連幹部には、自分達のジレンマが表沙汰になるのを恐れて批判するが、
自民党に付いた県連幹部は、同じく造反組で利害が一致している仲間だから、お咎めなし。
労働者の2割にも満たない組織率ですから、労働者の声を代弁しているとも言えませんが、
組織を私利私欲のために使ったら、一般大衆の理解は得られませんね。
それとも、組織を維持するためには私利私欲も満たさないとやっていけないのか。
どちらにしても、結果として選挙に勝った連合長野は、理を捨てて実を取ったので善しとしているのでしょうね。
長野県知事選挙で変なことが起きなければ、こんなことに関心を寄せなくてもすんだのに。
虚しいな。