・安倍内閣人事と村井県政

新聞各紙では、安倍氏の組閣人事における参院枠について一斉に報道しています。

自民党総裁の安倍官房長官は22日午前、党本部で青木幹雄・党参院議員会長と会談した。青木氏は26日に安倍氏が首相に指名された後の組閣をめぐり、参院の二つの閣僚枠を確保するよう要請した。青木氏によると、安倍氏は「それは守ります」と応じた。同党の参院執行部は、若林正俊・党参院政審会長(森派)と、溝手顕正参院議院運営委員長(丹羽・古賀派)の2人の入閣を要請する方針だ。
参院からの閣僚起用に関して、安倍氏はこれまで「適材適所でやっていきたい。最後は首相が1人で決断する」と繰り返し、参院の2枠の確保や、推薦された人物をそのまま受け入れるかどうかは明言していなかった。安倍氏がこの日、青木氏に参院枠を維持する考えを示したことで、焦点は若林、溝手両氏の起用要請を受け入れるかどうかに移る。 


長野県知事選挙自民党公募候補が降りて、村井氏が浮上したカラクリが、
明らかになる日が近づいてきました。


すでにご存知の方も多いと思いますが、長野県民にとって非常に大事な問題ですから、おさらいです。


長野県知事選挙で、自民党の公募候補として選定されていた若林健太氏が、
7月4日に、村井氏との直接交渉の結果、立候補を辞退するに至りました。


自民党長野県連の正式な手続きを経て選定した公募候補が、
郵政民営化で反旗を翻して自民党を離脱したはずの老代議士とどんな取引をしたのか、
その時点では皆目見当がつきませんでした。


しかし、ここに来て若林健太氏の父親の内閣起用が取りざたされたことで、
誰もが納得できる取引内容が明るみに出てしまったわけです。
知事候補絞込みのエサが内閣ポストであったことが確定すれば、
地方政治と国政が複雑に絡み合った村井知事の存在を象徴した汚点として残ることになりそうです。


21日には、長野市若林正俊氏の政治資金パーティーが開かれました。
もちろん村井知事も出席です。
この場で、村井知事はあいさつを述べ、若林氏の入閣に期待感を示したとされています。


一部の報道では、入閣が事実上固まったとも伝えられています。

  • 読売新聞 「参院の若林・溝手氏入閣へ…2ポスト維持で一致」 記事引用→*1


安倍自民党総裁は、国政に最適な人事を貫けるか。
それとも、地方自治体の知事候補選定における論功行賞に与することになるか。
長野県民としても、安倍新内閣の閣僚人事から目が離せません。

*1:自民党の安倍総裁(官房長官)は22日午前、党本部で青木参院議員会長と会談し、26日の安倍新内閣の組閣では「参院枠」として現在と同じ2ポストを維持することで一致した。青木氏が「閣僚・副大臣政務官参院枠をきっちり守ってほしい」と要請し、安倍氏は「守ります」と応じた。安倍氏は会談後、「参院は派閥じゃないから」と記者団に語り、参院枠の存続を容認する考えを示した。会談では、入閣者の具体名への言及はなかったとされるが、参院側は、若林正俊参院政審会長(森派)と溝手顕正参院議院運営委員長(丹羽・古賀派)の入閣を求めており、両氏の入閣が事実上固まった。「副大臣4人、政務官8人」の参院枠も維持される。