・市民を欺く、でたらめ浄水場建設
先日、須坂市が100年前の浄水場を復活させるのに対して、
駒ヶ根市は、最新式の省スペース型浄水場の建設を計画していることに触れました。
その記事にコメントを寄せていただいたのが、須坂市の復活を指導する中本氏です。
さらに、まったくの偶然ですが、須坂市の浄水場を紹介している記事を検索していたら、
知事選でわざわざ山形県の鶴岡市から田中候補の応援に駆けつけていた草島市議のブログに遭遇。
良い行いをしている議員は、考え方も優れているのだと感心させられました。
まずは、中本氏の紹介による緩速濾過と急速濾過の比較をご覧いただきたい。
"安全でおいしい水道は飲めるようになる"
東京の朝霞浄水場(高度浄水処理)と高崎市の剣崎浄水場(築96年で現役の緩速濾過)を比較。
水道料金のほとんどが、高度処理用の膜ろ過および急速濾過を選定したことによって生じている。
緩速濾過にすれば、これらほとんどのコストが削減できる。
一目瞭然で、緩速濾過の浄水場の方が優れていることが分かる。
さらに、100年も使えるのだから、建設コストは十分に回収できてしまう。
言うことなし。
しかし、駒ヶ根市は、緩速濾過を選ばずに高コストな膜ろ過方式を採用しようと計画している。
なぜだろうか? 方式決定の根拠は?
市民には、一切の情報が明らかにされないままに基本方針が決定されてしまっている。
ただし、市議会議員には、決定の根拠が一部示されていた。
それによると、建設に際しての条件は、
- 施設の建設にあたっては、維持管理費を含め費用対効果に優れた施設とする。
- 日常の維持管理は、自動運転を基本とし維持管理しやすい施設とする。
- 現在の敷地内で建設可能な施設とする。
となっている。
あまりにでたらめな、条件設定にあきれてしまうのだが、市議会議員の皆さんはまったく反応を示さなかった。
もっとも作為に満ちた条件は「現在の敷地内」とした点だ。
なぜ、現在の敷地にこだわらなければならないのかというと、
この条件を設定しないと緩速濾過を排除できないからです。
費用対効果では、他の方式に対して断然有利になるし、維持管理も容易。
敷地の周囲には、十分に利用できるスペースがあるにもかかわらず、
膜ろ過を選ばせたい強い意志が働いているから敷地に制約をつけて緩速濾過の排除したものです。
さらに、その他の条件として
- 都市公園に隣接していることから、自然環境や景観に配慮した施設とする。
が、あるのですから、機械に埋め尽くされる膜ろ過浄水設備よりも、
貯水池が広がる緩速濾過浄水設備が選ばれて当然のはずです。
何も分からない議員に、でたらめな基本方針を示して、それで承認を得たとされたのではたまりません。
市民にとって何もメリットがないばかりか、水道料金の値上げが前提とされ、デメリットばかりです。
市民を欺く中原市長のやり方に断固反対!