・HIVは減ったままでJALは増

JAL MD87

村井知事は19日、県内のエイズ患者やエイズウイルス(HIV)感染者について、
16日の記者会見で「特別な仕事に従事している人たちの間で感染度が高い」などと発言したことについて、
「勉強不足、認識不足だった。申し訳ない」と述べ、発言を訂正して陳謝した。


 知事はこの日、県内のHIV感染者らの状況について県衛生部から説明を聞いたとし、
「不勉強のまま発言してしまった。だれもがかかわる可能性のある深刻な状況だと認識した」と述べた。


 しかし、HIV対策予算は昨年度に比べて20%以上も削減されたまま放置されている。
一方、JALが松本―新千歳の廃止を撤回する見返りに、県が支援金を負担することが明らかになった。


 プロペラ機で運行している福岡線を減便し札幌線に振り替える運用で存続させると発表した。
廃止に反発していた長野県から支援金を受け取る代わりに存続させることで県と合意した。
支援金の額は公表していないが、数億円とみられる。


 勉強不足の知事がHIV関連予算を減額した愚策は、陳謝で体裁を繕って数百万円をケチり、
JALには予算にもない億単位の金を、企業戦略にもかかわらず気前よく支払って面目を立てる。
産業界からの受けは良いかもしれないが、県民の健康をないがしろにする姿勢は変わっていない。


 また、札幌線の存続が村井知事による要請の結果と見る向きもあるが、
県企画局によると、

福岡線の一部を札幌線に振り替える案は、知事と日航幹部が協議した今月15日以前から、日航の考え方の一つとして県側に示していた。

ということなので、日航の企業努力を知事がパフォーマンスとして利用しただけに過ぎませんね。